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ほんまにええんかいな〜?
イスラエルのハイテク業界なんぞでシゴトをしていて、よーくぶちあたる文化の壁。うーん、文化って言うよりもメンタリティーの壁ね。実はイスラエルは言わずと知れた(知れてない・・・か?)ハイテク王国。2000年のハイテク・ブームはインティファーダのために下火になったが、ここしばらくでまたハイテク産業がぐーんっと伸びている。今年の5月に3週間帰国したときに、兄のコンピュータを使わせてもらったらば、おおおーーーっ?!なんか勝手にポップアップしたゾ?と思ったら、あーーーーっ!これ、携わったよ、テルアヴィヴのXXX会社で!と、あの地中海の見えるオフィスで作られたものが遠い日本の、しかも自分の実家のコンピュータにインストールされてたなんて、なんだか妙にじーんと感動したりした。

日本で出回っているコンピュータ関係のソフト。イスラエルで作られたものもかなり多く、意外や意外、その多くは誰もが知っているモロモロも大手企業の製品。さて、話戻って、パーフェクトを求める(すべてがではないけどね)日本人向けの製品を作っているのが、こんなところでええんちゃうの〜なイスラエル人。わたしはその合間で冷や汗を流す。例えば、「この日本語版の最終チェックしてくれる?」と言われて製品を確認すると、

「あれぇ〜・・・?ここにもあそこにもこんなそんなミスがまだ残ってるやん。しかもここのメッセージ、句読点がへん。えっ?もういいって?これ、このままリリースなの???」

「あー、どれどれ?あ、これぐらいならいいって、いいって。もしクライアントがそれ見つけてなんか言って来たら直す“かも”しれないけど。目立った大きなミスがなきゃオッケーよ。そんなの誰も気にしないって。えっ?日本人ならするかもよって?ふーん、そりゃキビシイなっ、わははっ」

・・・って、笑っておしまいかいっ!たらーり、冷や汗。でもこれでいいって言うならそれ以上わたしが口出しすべきでないし、もうしーらないっ。

そんなことはあっちの企業、こっちの企業でふつうにある。エルサレムにいると最近の日本の現状はよくわからない。ネットのニュースを読んだり、それくらいの情報しかわからないが、なんだか偽なになに発覚とかいろいろなことがあるようなので、これぐらいの「ま、いっか製品」も今の日本ではオッケーなのかなと、ちょっとほっとしたりうーむと頭を抱えたり、不思議に思う日々なのだ。

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NY時代によくお世話になったAunt Jemimaのパンケーキミックス。美味しいんだな、これが。理想のホットケーキが焼けてしまう。エルサレムではアメリカ移民の多く住むジャーマン・コロニーのとあるスーパーでだけ棚に並んでいるのを見かけるが、どこか他のスーパーにもあるのかな〜?けっこう高いのが残念無念。
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by ck-photo | 2007-10-24 05:46 | 何気ない日々
こんなのもイスラエル
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テルアヴィヴの夜のハイテク街
ラマット・ハヤル

テルアヴィヴ周辺には
こんなイスラエル・シリコンバレーなるものが
いくつかある
みんな楽しい仮庵の祭りの休日
なーんてそんなことも関係なく
ハイテクはただただしごと・しごと・しごと

うー、
はやくネクタイはずしたいよー、な、
ほとんどお疲れボロボロ
サラリーマンおっさん状態・・・
なんとか今週でオワリタイ。

うわわわわっ、
もう寝ないとー・・・。
コメントの返事、遅れてまふ・・・。


追記:仕事場のIEで見たら画像が重なってました・・・ビックリ。
またのちほどなおしておきまふ。
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by ck-photo | 2007-10-10 07:58 | 中東の職人技
本作り、その2冊目。
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さて、2冊目ができました。産業編集センターさんの「私のとっておき」シリーズの一冊として、9月26日より全国の書店にて発売されました。「クロアチアの碧い海」というクロアチアのビジュアル・ブックなのですが、先日手元に届いた完成版を手にして、おおーっ。表紙を見ていただいてもわかるように色合いもクリアで美しいし、へー、クロアチアってこんなところなんやー、と親しみやすいフォト・レイアウト。ぜひぜひ本屋さんで探してみてくださいー(在庫多し、ジュンク堂のウェブでの購入はこちら)。

さて、本日の本題。本を作るということのむずかしさ。

前作のロスト・ラゲッジもそうだったのですが、いやいや、本を作るというのはむずかしいものです。昨日、実家の母と電話でちょいと話しをしたのですが、既に学術書を何冊か出している父ですら、いまだに出版に関しては頭を抱えることが多いらしい。彼とわたしの本のタイプはまったくちがうとはいえ、しかし当然、たいていの本はその著者の名で出るわけで、著者一人で作ったようにすら思われがちですが、書き手、編集、デザイン、まず最低でもこの3人の方向性が同じでなければ車はうまく進まない。編集者さんとの折り合いは当然、装丁など感覚的なことなど、今回のような写真メインの本というのは、文だけの本よりももうひとつムズカシイ。あらためて、本作りの基本はチームワークだなあ、人と人、なんですよね。

さて、個人的備忘録。今回の本作りを振り返って。まずは、前作のロスト・ラゲッジが中々うまくまとまらず、押しに押して、ようやく終えたのがもう去年の9月のオワリほどだったように思うが、クロアチア本の締め切りが12月(その途中に他のシゴトも入っていた)。おかげでロスト・ラゲッジからのアタマの切り替えが非常にむずかしく、というか、そもそも「ビジュアル・ブックってなんだ・・・?」という所からの出発だったので、編集者さんから連絡をいただいてから本の雰囲気を掴むまでにかなり時間がかかってしまった。そして、それプラス、現地の本を他の国で書くということのむずかしさ。

それから、実際にその本を手に取るまで、その本の本当の姿がわからない。コンピュータ上でPDFファイルなどで何度も見ていても、実際に印刷されて紙の本になったものとはまったくの別物。日本にいればもっと細かなやり取りやコミュニケーションも簡単なのでしょうが、エルサレムまでの郵送となると国際便でも一週間はかかるし、電話も高い。メールなど便利な道具を使っても、エルサレム—東京の距離は短くはない。うーむ、やっぱりどこでもドアが必要ですな。

とりあえずそんなところでしょうか。さあてと、これらをふまえて次に進みませう。


◇すてきな本がたくさん「私のとっておき」シリーズはこちらでも購入できます。
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by ck-photo | 2007-09-28 02:32 | 何気ない日々
理想的ボス
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(Machane Yehuda Market, Jerusalem Aug/2007)

「まずは人柄」

とは、うちのボス(シャチョー)の言葉。彼は30代初めなのか半ばなのかわからないが、一見、そのへんのイスラエリーなニコニコおにーちゃんである。この業界でかなり進出している企業のシャチョーのイメージとはほど遠い。しかし、従業員ひとりひとりの性格(もちろん能力もだけど)が素晴らしいこの企業がわたしは気に入っている。とにかく居心地がよい。フリーランスという立場上、ここの仲間でもあるような、でも結局外部者であることがちょっと惜しいほどだ。

先日、偶然、そのボスとキッチンでティータイム。「まだちょっと先の話なんだけど、ここでフルタイムで働く気ある?」といきなり言われて、「僕のポリシーは、まずは人柄での人選。人柄がよければ、人間関係はもちろん、仕事も徐々に正しく学んで理解してくれるから」と。2、3年ほどお互いに知っているとはいえ、二人だけで話したこともなかったので、「こういう人だろうな」という印象はあったものの、キッチンで15分ほど立ち話しをしたあと、ここならしばらく腰を落ち着けて働いてもいいかもしれないと思うと、けっこうウキウキした気分になった。

仕事に戻る際に「でも毎日バスでエルサレムから通うのはしんどいんだなあ〜・・・」というと、こっちに引っ越してくれば?とニコニコいうから、「通勤用に車ちょーだい」と言っておいた。
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by ck-photo | 2007-09-04 11:48 | 何気ない日々
カルチャーギャップ
書きたくても書けないことばかり。

イスラエルでの仕事については
「こんなんであんなんで、おいおい、なんだそりゃ?っておもうよ」
って、書いてもいいんだろうけど、
最近メインの仕事がどんどんと日本に移ってきて、
ここで同じように
「なんだそりゃ?なんでそうなるねん?」
って書いたら
きっといろいろまずいんだろうなあ。

でも本当に「?」世界なんだなあ。
イスラエルだったら、
その自己主張なメンタリティーに合わせて
いろいろと言えるんだけど、
日本じゃちょっと言えないなあって。

それで思い出した。
25歳のころ、まだ京都にいたころ。
親友の一人で、
京都に30年ほど住んでいるフランス人Dとの会話。

とある知人の行動がとっても「?」だった。
長く住んでも日本に染まらないDに、
日本だったらほかの人が自分にいやな事をしたら、
一回目はなんとなく見過ごして、
二回目は「えーっ???」とムッとして、
三回目あたりでやっと
「ちょっと・・・これ、やめてくれない?すっごくいやなんだけど!」
と我慢の限界で口に出す。
だからまだ何も言わないほうがいいかなって。

だけどDは
「おいおいっ・・・」
って、それはちがうぞと。
一回目にその場ですぐに「NO!」と言えと。
一回目にばしっと伝えるなきゃ、
相手は同じことを繰り返すだろって。
しかも最初は許したのに
今さらって怒るだろうと。


なるほどーっと、
西と東の文化、考え方のちがいに
まだ若かった私は妙に感心した。


それから長い時間がたって、
今度は日本と仕事でかかわるようになって、
そこにとても戸惑いを感じる。
自己主張しなければ生き残れない
白か黒のイスラエルに慣れ
「Yes」とも「No」とも言い切れないような
曖昧な日本の社会システム相手に
どこでどこまで踏み込んでいいのかわからない。
でもここで言わねば、
プロジェクトがとんでもない結果になるだろうと
それも目に見えている。

そのカルチャーギャップとフレストレーション、花粉症、etc.
眠れない日々です。


ちなみに、ユダヤの世界ではプリムの祭りがやってきます。
街中には仮装した若い人がウロウロと。
時間があればアップしますね。


*コメントですが、
以前のようにこちらからのお返事はすぐには書けませんが、
コメントを書く、そしてそれを読むのを楽しみにされている方々も
たくさんいらっしゃると思うので、
ご自由にコメントを残していただけるとありがたいです。

同じようにブログをお持ちの方のところには
またこちらからも遊びに行きますので、
当分そういう形で続けていこうと思います。
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by ck-photo | 2007-03-04 03:53 | 混沌の文化
ふーん、と思ったこと。Vistaとあるある。
「あるある大辞典」とかなんとかというテレビ番組のデータ捏造が問題になっているようですが、うーん、いまさらなにを・・・という気が。

25、6歳のころ、実はいわゆるそういったギョーカイというところで働いていたことがありました。しかも関西テレビ系の番組などの製作もあったので、あら懐かしい。

テレビ番組でも良いものも粗悪なものもいろいろですが、こういった視聴率や儲け主義に走っていいる番組の多かれ少なかれでは、ヤラセというか、適当に作り上げることを特に気にしないかも。と、まあ、そういうと語弊があるかもしれませんが(もちろんモラルとしてはそういうことはしてはならない事なのですが)。たとえば、深夜番組の制作に関わっていたときの話ですが、製作側のスタッフだったワタシが番組に出ちゃったことがありました。そのほうがストーリーがおもしろいからと。まあそういうことやらなんやら、それでも当時の番組は今から考えるとまだまだまともなほうだったのかもしれない。

そうこうして、なんだかとてつもなく心身ともに不健康そのものの世界だったのと、ちょうどマクロビオティックなどの生活がしたかったので、サヨウナラ。まわりの友達などには「ギョーカイなんて入りたくても入れないのにもったいない!」と言われ、確かにおもしろくはあったけど自分では「ふーん、そう?別にぃ」ってな感じあっさりでした。今思うと、あの時辞めずに続けていたらまたちがった人生があったかも?

さて、Vista。ウィンドーズの新しい製品で「PCの新時代」とか謳われていますが、仕事で何度かVista Ultimate(日本語版)を使ってみました。はじめは「おおーっ!ビジュアル的にはすっごくきれい!」と感心。エクスプローラもファイアーフォックスのようにひとつのウィンドーでいくつも開けるので便利。他にもいろいろと「やっとおいついてきたかなあ?」と思えるような設定ですが、「一歩進んだ」という感じでもなし、並んでまで買うほどでもなさそうな・・・。個人的にはXPに飽きたから使ってみようかなという感じでした。限りなく個人的な意見ですが。

んま、何気ないそんなことでした。

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二つ目のバルコニーがはじめてエルサレムで住んだアパート。いかにも昔のエルサレムという雰囲気で、ステンドグラスのついた窓や天井の高いアパートでした。好きだったなあ。この日の洗濯万国旗はおとなしいほう。おばちゃんのデカパンがずらりと並ぶこともあり。
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by ck-photo | 2007-01-31 06:20 | 何気ない日々
「No」と言い切れないイスラエルの日本人
自己嫌悪に陥るのはよくない。

テルアヴィヴ北部のヘルツェリアの街での仕事の依頼があり、「ここしばらく時間がないからお断りします」というものの、断りきれなくてOKと言ってしまった・・・。

これでン度目の同じあやまち。もういやだー、今回こそは押し通すぞ!と臨むも、イスラエル人特有の有無を言わせない押しに負けてしまう。

「今は時間がないからこの仕事は引き受けられません。他の人を当たって」
「いや、君が行くんだ!ちょっと僕のことも考えてよね!You must go!!!!」
「はっ????なんで???」
「行かないといけないんだいけないんだいけないんだ!!!
You must go!!!!You must go!!!!You must go!!!!」


この時点で相手の押しに引いてしまう。なぜフリーランスのわたしが「行かなければいけない! You must go!!!!」と言われなくてはいけないのでしょうか。この企業の雇用者でもないのに。と、わけのわからない「You must go!!!!」の理屈に戸惑ってしまいます。


「・・・・・・だから、時間がないから行けないって言ってるでしょうがっ!!」
「いいや、君が行くんだ!You must go!!!!」
「いや、だから、行けないっつうに!!」
「日当は払うって!You must go!!!!」
「・・・あたりまえじゃ。でもお金の問題じゃないねんや。時間がないっての!」
「おい、だから、頼むから、行け!!おれ、もう今日は帰宅したいんだし!
君とばかりかかわってられない!You must go!!!!」
「・・・?!・・・・なんじゃそりゃ・・・そんなん、知らんちゅうねん」

と、まあ、こんな意味のないやり取りを無限に続くかのように繰り返していると、もうどうにも面倒くさくなってしまうのです。「NO」と言い続けても引かない(聞こえない)相手に疲れちゃうんですよね。それで嫌気が差して、「ふう・・・、考えておくから・・・」と言ったところにすかさずに「えっ!じゃあこの日ね!決まりだし!行ってよね!!」と、あああああー!決まってしまうのでした。

そんなこんながここ数回続いて、もうこっちはおなかの中でムーッとした気持ちを抱き続ける。それは健康上まことによろしくない。相手には「ふざけんな、ばかやろー!!いいかげんにしやがれ~!」とぶちまけたいのに、いつもどこかでセーブがかかってしまう気の弱いわたしなんですよ、これが。(信じられる?笑)

今日はあまりにもムッとしたので、親友のシギーに電話する。

「あら、またやられたん?自分のためかお金になる仕事ならすればいいけど、そのどちらかじゃないんだったら、相手がなんと言うと、NOって言ってサヨナラよ!まあ、わかるけどね~。ああいう人種の相手は私もしんどいわあ。そんじゃ、今度NOって言う練習相手になってあげるから」

やさしいなあ、シギー。今度この依頼主と話すときには、しっかり「NO」を貫こう。・・・って前回も肝に銘じたはずなのに・・・・。ちょっと気が弱っているのでしょうか。というよりも、この屁理屈で押しの強いイスラエルのメンタリティーには、何年いてもどうにも慣れないのです。特に疲れているときは戸惑いますね。それに、相手に合わせて自分がそうなるのもいやだし・・・。
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by ck-photo | 2006-09-29 03:24 | 混沌の文化
平々凡々な日常
さて。

先日のこと、どうしても断れない一週間の緊急の仕事の依頼が来てしまいました。
えー、夏休み返上はいややなあ・・・でもおかげでちょっとした旅費ができるなあと、
しんどい&うひひ、なため息だったのですが、やはりここは、いすらえーる。

今日、シェルート(乗り合いタクシー)に揺られながら、テルアヴィヴの企業からの帰り。
その緊急の仕事の「きゃんせる」をつたえる電話が。

えーっ、そんな勝手なー!
振り回されるのはもういややー!

とはいうものの、フリーランスはつらいよ、いすらえる。

その後すぐに友人のシギーから電話あり。
かねてから話していたオンナ二人旅をこの夏休みにしないかとのお誘い。
おおー、グッドなタイミング。

CK 「そやねー、で、シギー、どこ行きたいんやったっけ?」
SG 「インド!」
CK 「・・・・・・行きませんて・・・・!この猛暑に」
SG 「えーっ、そうなんや。インドて、今暑いん?」
CK 「・・・・・・そりゃそうや、エイラットかエジプトに行くのと同じくらい!
   というか、エルサレムもそう変わらんかもよ・・・混沌さもね・・・」
SG 「・・・・・・やめよっか!」
CK 「・・・・・・うん」



話し変わって、南アフリカのヨハネスバーグから移住して来た友人Brとの会話:
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Br 「うわっ!これ、ベイルート???危ないやんか~!」
CK 「んなアホな。行くわけないやん。ダマスカス門やん。旧市街の」
Br 「えーっ!あらぶじんいっぱいでもっと危ないやん!CK、あんなとこ行くん???」
CK 「えーっ?ぜんぜん大丈夫やで。というか、ヨハネスバーグのほうが、
   よっぽど危険なカオリなんですが・・・」
Br 「えーっ?なに言うてんねん。Jバーグ(ヨハネスバーグのこと)なんて、
   ぜんっぜん、危なくないで~。それよりも、オレ、初めて行った嫁はんの実家の
シカゴのほうが怖かった・・・」

事実はどうであれ、お互いに慣れとステレオタイプと、なんだかスゴイな、と思った瞬間でした。
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by ck-photo | 2006-07-31 02:53 | 混沌の文化
いすらえる的 カオスな一日
昨日もいつもの通り、いすらえるの北部、ラアナナの街へ出稼ぎに。(笑)

今のプロジェクトもそろそろ終盤、締めきりギリギリの追い込み、まさに混沌のオフィス。朝、8時半、エルサレムの中央バスターミナルからハイファ行き947番のバスに揺られて、10時近くにやっとオフィスにいちばん近いバス停で降りると、あら?警察官がいっぱい。さすが、連日ロケット弾が落ちているハイファも近いから(といっても車で50分ほどですが)、いろいろと警戒してのことかしらん?あら?それにしては信号がぜんぶ消えている?

オフィスに着くと、翻訳家チームが勢ぞろい。おお~、ヨーロッパ系とアジア系の言語で、総勢6人での一日。それにしても、みんな、なんでロビーでそんなにゆっくりくつろいでんの?しかも、なんだかここ、暑いなあ・・・あ、クーラー効いてへん???えっ?今朝は国の北半分が停電???ああ~、それであそこの信号が・・・。ってことは、コンピュータも・・・・、アカンのん????

そんなこんなではじまった一日。

コンピュータが使えなければ、仕事にならず、仕方がないのでみんなでのんびり雑談していると、しばらくして、あ、電気が通った!それからバタバタと仕事に取り掛かり、「おおっ?!」っと誰かが叫んだ。

「クファー・サバで、てろりすとらしき不審人物発見!逃げられる!捜索のため、ラアナナ、クファー・サバ一体は一切通行止めだって!」

と、インターネットのニュース。クファー・サバって、ここから5分もかからんやん!とみんな一斉に窓の外を見る。んんん、ほんまやね、通りの車は数珠繋ぎ。一向に進んでいない。それから一時間ごとにどうしたこうした、みつかった?いんや、まだみたい、と心配なのか好奇心なのか、人間というのはおかしなもので、こんな時でもちゃんと現実的におなかがすいてしまう。

「そろそろお昼やね~。出前も届いてるやろし」と、6人でゾロゾロと下の食堂に行くも、私を含めた4人のランチがなぜか届いていない。あれれ???急いで事務のオネエサンに連絡を入れると、不審人物の捜索のおかげで、出前持ちが足止めを食っているらしいとのこと。え~、ひょっとしてお昼抜きぃ?と4人でがくーっ。

それから待つこと30分。やっぱりここはいすらえる。いつまでたっても出前は届かない・・・・。むむむっ。思いかねて、注文したレストランに連絡すると、

「出前はもうとっくに出てるよ~、注文はふたつやんね?」

「えー!!!!4つやで!!!」

みんなで声をそろえて大合唱、脱力。しょうがないからあとふたつを追加して待つものの、いつまでたっても最初のふたつも、追加のふたつもついに届かず・・・・。なぜそうなるの???「母さん、僕のあのお昼ご飯、どこへいったんでしょうね・・・・」

しかたがないので、事務のオネエサンがわざわざ近くのカフェまで買いに行ってくれるも・・・手元に届くまでなぜか2時間近くもかかったのが、さすがいすらえる・・・。

仕事といえども、多国籍、6ヶ国も集まれば互いの国のこと、みなこの国では移民、または外国人なので、それぞれが家庭で話す言語のこと、今のこの国についてなど、自然と話に花が咲く。ふたりが仕事をしていれば、あっちで4人でどわはははっ。どこが締め切り前なんだか、ノンキなものです。

と、ラアナナに住むスウェーデン語担当のおばちゃんの8歳になる息子さんは、ここしばらくのことが怖くて、夜は一人で眠れなくなってしまったのだそう。そして息子さんの同級生の男の子も、寝る時は電気をつけたままでなければ怖いと言い出して、子供たちのことがちょっと心配。。

確かにテレビをつければ、ほぼ無意味なほどにその日の北部の様子が映し出され、あまり賢そうとは思えない論議がされている。ラジオをひねれば、一時間おきに「コール・イスラエル、ハダショット・ミ・ヨルシャライム」と、ニュースで今日の死者や被害を伝える。これでは、大人でもうんざりしてしまうのに、子供はたまったものじゃない。

それから、数時間後にその不審人物は発見、しょっ引かれ、道路規制も解かれて、ほっ。これでみんな今日は家に帰れるね。

仕事を6時半に終えて、「それじゃあ、またいつかね~」と、チームは解散。私はバスに乗ってまたエルサレムへと。バスの前の席に座っていたおばちゃんが運転手さんに今日は何かあったのかと尋ねると、運転手さんは、これこれこれと伝えながら、最後に「犠牲者と葬式のない戦争なんてありえないんだから」と。

なんだかその一言がやけに現実的で、なんだかとっても落ち着かなかった一日のおわり。

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  「人間ってアホやなあ」
    猫のつぶやき


(コメントへの返事が大変遅れてます。ごめんなさい~!)



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by ck-photo | 2006-07-20 15:25 | 戦争と平和
パズル
とりあえずブログ休み中ですが、忘れないように雑感メモ。

ソフトウェアなどのローカライゼーションという仕事柄、何人かの翻訳者たちが集まって、その日限りの即席チームとなることが多い。ここ数日はイスラエル北部の町Or Akivaの企業での仕事だった。このオファーがあった時は「遠いから」と断ったのだけど、マネージャーが「今回のはゼロックス関係だから、どうしてもCKちゃんにやってほしい」と、エルサレム近くに住むスペイン語の翻訳者の方をチームに加え、往復4時間の行き帰りをその方の車に乗せてもらえるというセッティングをしてくれた。自分でバスと電車を乗り継げば往復に5時間はきっちりかかるところ、本当にありがたい。

その日の朝、さっそくそのスペイン語翻訳者が自宅の前まで迎えにいらしてくれた。「おはよう!僕はヨセフ」「おはよう!私、CK」と笑顔で挨拶をして車に乗った。50代半ばの男性。お髭は真っ白で、頭には黒いキパが乗っている。Or Akivaまでの道中2時間、何気ない話をしてゆくうちに、どうも私はこの方に会ったことがあるような気がしてならなかった。しかしどこで、いつ、なのかがわからない。ひょっとしたら気のせいかもしれない。そして顔見知りのフランス語翻訳者も加えての忙しい一日が終わって、帰宅。疲れた~。

その晩、記憶を手繰ってみた。どこでヨセフとの接点があるのか、どうしても気になって記憶のパズル。どうも思い出せないので、ネットを使って彼の翻訳した書籍などを調べてゆくうちに、彼のバックグラウンドに行き当たり、記憶のパズルはここで過去と現在を結びついた。2001年の初め、私は彼の住む入植地を訪れていた。知人がそこに引越しをして、その祝いのパーティに行った。おそらくそこでヨセフと会っている気がした。

次の日の朝、2時間の車中でそのことをヨセフに話すと、さらには10年以上も前にアラブ人たちに殺されたお互いの共通の知人がいることがわかり、彼の顔がパーっと明るくなった。そんな偶然ってあるだろうか?と。実は私の親友I君の母とその亡くなった方の母が幼馴染で無二の親友だというところまで話は彫り下がっていった。

それから話は今日の総選挙のことになり、かつてはレバノンで負傷し、その後もテロなどによって友人を亡くしたヨセフは、投票には行かないという。政治や政治家、裁判などのシステム、もはやそれら一切を信じはしないと。大衆の大多数は考えることをせず、そんな大衆の選択する政治家にも政治にも意味も興味もないと。

車は時速100キロで高速をハデラ方面にむけて走ってゆく。道の両側にはかれこれ30分ほどばかりも目を見張るような大きな裕福そうなアラブの街が続き、モスクや塔があちこちに佇んでいる。テロリズムの中心となっている大きなアラブの街も通り過ぎる。その街の半分はパレスチナ側に、そして残りはイスラエル側に。しかしそのテロリズムの潜んでいる街とイスラエル側との間に分離壁はなく、なぜこんなところにと思うようなところに短くその壁は存在していた。

色々な思いが頭の中を駆け巡る。この国、そしてここに住む人たち、過去と現在、そして未来。私。

今回の選挙が、どれほどの意味をこの国と人々にもたらすのだろうか。一つ一つのパズルの断片が埋まってゆく。
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by ck-photo | 2006-03-28 20:48 | 戦争と平和