タグ:中東に降る雪 ( 106 ) タグの人気記事
ぬり壁と御殿
ここ数回に渡り書いている分離壁の主な原料はもちろんセメントですが、この大量のセメントは一体どこから流通しているのでしょう。

パレスチナのとある大臣は、こんなバカげた非人道的な壁に対して「断固建設反対!」と、メディアを通して声を荒げ、世界中にそれを訴えていたお方。パレスチナ(そしてアラブ)側はメディアの利用がとても上手く、それにくらべイスラエル側ははたから見ていても歯がゆくなるほど、全くといってもいいくらいに、自分たちの売り込み方の要領を得ていない。

このパレスチナの『ぬりかべ反対大臣』ですが、実はフタを開けてみると、彼は何億ドル分という大量のセメントをイスラエル側に密かに売っていたんですねえ。でも彼はメディアでは堂々と建設反対、と。イスラエルを代表する新聞に書かれていたこの話しのすべてが事実かどうかはわかりかねますが、仮に事実だったとしたら、それを売る方(パレスチナ)に買う方(イスラエル)、なんなんでしょうね、一体。

そして、まさかのノーベル平和賞を受賞したアラファト議長さん。では、一般のパレスチナ人と同じように彼もまた実際にパレスチナ自治区に住んでいるのでしょうか。いえいえ、あんな水道もまともに通っていないような、いつIDF(イスラエル国防軍)に乗り込まれるかわからない、設備も治安も悪いところにゃ住めぬ。彼とその一家はパリのとある豪華ホテルの1フロアを貸しきって住んでいらっしゃいます。その資金は一体どこからかが気になりますね(笑)。そしてアラファト議長も自治区内に住居を一軒構えておかなければ、やはり世界世論にもよろしくない。そこで、パレスチナのみなさんがいつの日か彼らもこんな家に住めるようにと、夢と希望を与えるにふさわしい「アラファト御殿」を・・・。

まあ、アラファト氏の話は噂話に毛が生えたようなものですが、こういった笑えるようで笑えない話、やっぱり煙のないところに火はたちませんわな。
[PR]
by ck-photo | 2004-06-25 01:52 | 戦争と平和
Philadelphi Routeに溝を掘ろう
そして壁の話ではないけれど、いわゆるパレスチナ自治区内のガザ地区について。

ガザ地区のPhiladelphi Routeという場所で、5月中旬、オペレーション中に13人のIDF(イスラエル国防軍)の兵士たちがハマスによって狙撃または吹き飛ばされて亡くなった。くわしい記事はこちらを(英語ですが)。

このラッファに近いPhiladelphi Routeは、ハマスなどによって地下トンネルが掘られ、エジプトからの大量の武器の密輸が盛んに行われていた。そこで、現在、イスラエル側は Philadelphi Routeに沿って長さ4キロに渡り、深さ15~20メートルの溝を彫るという案を出している。

この溝ができることでの利点は、まず、ガザ地区を含むパレスチナ自治区全体へと伸びる武器の密輸を防ぐこと。もうひとつは、このあたりに住むパレスチナ人は、この密輸のためにやってくる武装したパレスチナ人に逆らえず、彼らや運び込まれた武器のかくれ場、また、トンネルの入り口などとして利用され、そしてそれを嗅ぎつけたIDFからは密輸武器と犯人の捜索と家屋の破壊をされてきた。なので、溝ができることはパレスチナ人たちにとっても今までよりもよい状況になるようで、これに対しては賛成派が多いよう。

現在はPhiladelphi Routeからの密輸は難しく、武器の入手方法が見つからないガザでは、銃弾がとても高値で取引されている。
[PR]
by ck-photo | 2004-06-24 03:21 | 戦争と平和
壁建設の理由
先日のあれから・・・で、citydeさんからイスラエルの「壁」はどうなっているのかという、とても気になる質問をいただいたのでそのことについて。

とあるところではベルリンの壁などと呼ばれている壁の建設がちゃくちゃくと行われているのですが、この壁、まさにゲゲゲの鬼太郎の「ぬりかべ」君かのようにどーんっ。citydeさんがおっしゃるように、想像以上に大きく、エルサレムの旧市街の高台に上がると遠くヨルダンを望む砂漠にこの壁が見えます。

公に伝えられているこの壁建設の理由がこれまた簡単。これまでイスラエルの東側つまりヨルダンよりにははっきりとした国境が決められておらず、この壁によってそこに国境にと。これは正当な理由に聞こえますよね。もちろん、イスラエルに暮す人みんながこの壁建設に賛成なのかと聞かれれば、それはほんとうに難しいところですが。

もし誰かが私に聞いたならなんと答えるかな。多分「わからない」としか言いようがないというのが本音だろうか。あんまりなのではないかとも思うし、かといって、じゃあ、ないほうがいいのかと聞かれれば、「他のいい方法がわからないから、やっぱり壁はあってもいいかも・・・」と、自信なく答えるのが関の山といったところかと。それは外国人だろうが、地元っ子であろうが、誰も白か黒で片付けられないのが現実。

でも、このぬりかべ君の建設によってイスラエル側が得られるものは、当然、確固としたセキュリティーで、これはイスラエル側に住む者にとってはかなりのプラスになる。実際問題として、数ヶ月前にハマスのヤシン氏が殺害され、壁が作られ始めてから、めだった自爆などはほとんどといっていいほどに起きていない。当初は嵐の前の静けさのようで信じがたいものだったが、この数ヶ月間の平穏は夢ではないと信じたい。
[PR]
by ck-photo | 2004-06-24 02:55 | 戦争と平和
夢のあと
2000年9月28日に始まったインティファーダ、それからのイスラエルについて。

はっきり言ってこの「インティファーダ」という言葉。これはなにがどういう意味でこういう言葉なのか、イスラエル在7年にして、いまだにピンと来ない。

2000年、あの年は建国以来でも、きっとイスラエルが一番油の乗っていた年だったように思う。それまでイスラエルではダイヤモンド産業が一番で、そこにハイテク産業が急成長し始めたのが2000年。たくさんのハイテク・スタートアップ企業があちこちに見られ、テルアビブにはシリコンバレーならぬテルアビブバレーが登場。当然エルサレムもそれに負けまいと2つもの巨大なハイテク・パークを建設し、パーク内の企業で働くのがアメリカ移民のステータスのようだった。そして、日本人のIT職関係者の少ないこの街では、わたしはまさに引っ張りダコ。そうして街も潤い出し、少々リッチな気分になった市民たちが、ビーチに死海にエイラットにあふれ、キラキラと輝いたイスラエルの黄金時代の到来。

しかしそれもつかの間。このわけのわからない、どう使っていいのかさえも困ってしまうような言葉、「インティファーダ」とやらが始まって、見る見るうちにあちこちで爆弾を抱えた人達が何100人という他人をも巻き込んでの自爆が続く。そして、恐怖におののいた市民は家に引きこもり、激減した観光客のために店じまいと余儀なくされた数々の商店やレストラン。街中にはなんとも言いがたい、重苦しく泣き声の響くような空気に包まれた。そして、追い討ちを掛けるように、ハイテク産業の没落。まさにイスラエルはその頂点からマッサカサマに転げ落ちていった。

そして現在2004年。状況はといえば、経済はあいかわらずボロボロで、ハイテク・パークはゴースト・タウン。夢と希望を抱えて移住してきた若いアメリカ移民たちの多くは経済的にも精神的にも疲れ、無念ながらも本国アメリカにUターン。でも帰る国のある彼らは良いよ。イスラエルの人はここに留まるしかない。

そして、大きなデパートやカフェの入り口には金属探知機を持ったエチオピア移民のボディーガード。細くて優しそうな彼らには爆弾を何キロも抱えた人を止められるとは思えないが、「ボディーガード」がいるというほんの気休め、という事かな。

これが現状。でもすっかりそれにも慣れて、それが当たり前のような、もしかしてこれも平和なのかと思わせる風景になりつつある。
[PR]
by ck-photo | 2004-06-22 03:08 | エルサレム・エルサレム
これもまた日常
「バラバラバラバラバラバラバラバラッ!!」

と、今朝、うちのアパートが揺れて、あわてて起きて見上げた空には、「プラトーン」にでてきたような、兵士を乗せた扉のない軍用ヘリコプターがどアップで。そうだった、ここは戦争をしている国だったんだ、と思い出す。そしてヘリはすぐ近くに建っているクネセット(イスラエルの国会)に着陸。我が家からクネセットまでヘリだと多分30秒ほど。

イスラエルで軍事的事件があると、深夜と問わず、こういった軍用ヘリや首相を乗せたヘリが、どこからともなく飛んできてクネセットに舞い降ります。もーかなりの騒音。でもそこが問題なんじゃなくて、またどこかでなにかが起こったというのが問題なんですけどね。
[PR]
by ck-photo | 2004-06-21 01:30 | エルサレム・エルサレム
~簡単・おいしい・中東カバブのレシピ~
分量はすべて適当ですので、ハンバーグとほぼ同じだと思って、お好みで加減してみてください。あくまでもメインはお肉ですので、その他のものは少なめに。

<用意するもの>
カバブ:
・牛肉ミンチ(本来は羊肉だけど、国によっては牛肉で作るところもあり)
・タマネギのみじん切り(少々)
・パセリ(またはコリアンダー)のみじん切り
・塩(少々)
・コショウ(少々)
・クミン(ほんの雰囲気が出るくらいの量。やっぱり、少々。)
(ツナギの卵は入れても入れなくてもOK。エルサレムでは入れません。)

タヒニソース:
・白練りゴマ
・レモン
・水(少々)
・塩
・おろしガーリック(パウダーでもOK)
(・あれば赤パプリカの粉)

カバブの材料とスパイスをボールに入れてよく混ぜます。お肉が手にくっつかないように、手のひらに油か水をぬり、カバブを棒状に整えます。本来ならば、鉄の平べったい串のまわりにくっつけて炭焼きするのですが、日本には串が売ってないかな。これをお魚グリルで焼いてしまいましょう。もちろんフライパンでもいいですけど。小~中火で、適当にころがして中まで火が通るまで焼いてください。いい香りですよ。
ねっ、簡単です。

e0009669_3154994.jpg

そして、タヒニソース。
練りゴマを大さじ、または普通のスープのスプーン2~3杯をボールに入れて、とろ~っとクリーム状になるまでレモンを絞ります。あまりすっぱいのが好きじゃない場合はちょっとお水を足して。はじめは水分と油なので混ざりにくいですけどね。そこにおろしガーリックと塩を加えて味を調えます。仕上げに、あれば赤パプリカの粉をササッと降ってできあがり!このタヒニソース、ピタパンや普通のパンに付けたり、サラダのドレッシングにあわせたり、いろいろ応用できて便利です。これをアツアツのカバブにかけて召し上がれ。
[PR]
by ck-photo | 2004-06-10 03:13 | 中東の食卓+α