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ジューイッシュ・ウェディング
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さて、かんたんにユダヤの結婚式について。

日本では結婚式は日中に行われることが多いようですが、ユダヤの結婚式は夕方からはじまります。伝統的な結婚式では、別室で花婿がラビたちのもと結婚の契約書にサインをしている間、花嫁は白いウェディングドレス姿で、母親、親戚、友人などの近しい女性たちに囲まれています。

別室で契約書にサインをし終えた花婿は男性たちに連れられて、いよいよ花嫁のそばまでやってきます。花嫁はベールを顔の上に下ろします。結婚式の一週間前からこの瞬間まで、花嫁と花婿は会わないという習慣もあり、ようやくの対面にどきどき。花婿は花嫁のベールをめくり、その女性が間違いなく自分の妻になる人であるか、彼女の顔を確かめます。バイオリンや歌が歌われ、だんだんと結婚式は盛り上がりを見せます。

それから家を象徴するフパと呼ばれる天蓋に花婿と男性陣は歩いてゆき、準備が調うと花婿が待つフパへと、ベールの花嫁が母親と彼側の女性(母だったり姉だったり)に連れ添われやってきて、それを花婿が迎え入れます。そしてラビたちによる結婚の儀が司られ、花婿から花嫁の右手の人差し指にゴールドの指輪がはめられます。続いて結婚の契約書が読み上げられて、足元に置かれたワイングラスを花婿が「バンッ!」と踏みつけて割ります。これは、エルサレムのユダヤ神殿の崩壊への悲しみを、そして喜びの中でもその悲しみを忘れないようにという意味が込められています。花婿がサインした結婚の契約書には、離婚の際の慰謝料額など、さまざまな夫の義務が書かれていますが、妻の義務はなにも書かれていません。読み上げられる慰謝料の額が大きいと、「オオーッ・・・」とゲストからはやし立てるような驚きの声が聞こえたりするのがなんだかおもしろい。

こうして夫婦となったふたり。それからディナーがはじまり、しばらくしてからダンスへと。伝統的な結婚式では、日本でも有名なユダヤの踊り「マイム・マイム」のようなフォークダンス的なものが多いのですが、男女別で踊ります。伝統的な結婚式では夫婦でも人前で一緒に踊ったりはしないのが一般的。新婚ほやほや、晴れて夫婦となったカップルも一緒に踊ることはないですね。ですが、最近のモダンな結婚式では新郎新婦はもちろんのこと、男女一緒にディスコやテクノ、トランスのような音楽で踊ることもあります。
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ヨーロッパの国々の中では、夜通し続く結婚式や、数日間にわたる結婚式もあるようですが、イスラエルで行われるユダヤの結婚式は深夜ごろにはお開き、というのが多いかもしれません。
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by ck-photo | 2006-11-02 21:55 | ユダヤ雑学
本番前、プレ・デモ
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エルサレムの正統派ユダヤの街メア・シェアリムで、エルサレムで来週行われる予定のゲイ・パレードに反対して、デモがありました。パレード当日には本格的なデモが行われるらしく、昨夜のデモはそのプレ・デモ、とでも言っておきましょうか。写真ではわかりませんが、野次馬も合わせてまあまあの人出。

           「来たぞー!来たぞー!逃げろ!逃げろ!」
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15分に一度ほどですが、燃えているあちこちへ、警察の騎乗隊と日本でいう白バイならぬ黒バイ警官が取り締まりにくるとのこと。

なんでそれぐらいで逃げるん?

耳の横に垂れ下がったぺオスと呼ばれる髪を揺らしながら、風(煙ですね、昨夜の場合は)を切るようにして走り去ってゆく正統派の若者たちの写真を通りの中央で撮っていると、

「警察は馬上やバイクから棍棒で思いっきり殴りつけてくるから
殴られたら大変なことになるんやで!あぶない、あぶない!」

と、彼らはちょっと落ち着いてから耳打ちしてくれた。
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ああ、そうですか。アラブ市民を殴れなくなったら今度は宗教的な人たちを、ですか。いつだったかも、ダマスカス門あたりのユダヤ人に矛盾した権力を振るっていたエルサレムの警官たち。エルサレムの警察は、間違ってもかかわりたくない人たちが多い。

と、こういう断片的なことをさらりと書くと、いろいろと誤解と混乱があるかもしれませんが、イスラエルにかかわらず、警察はかなりクサッてますから(おっと、失礼)。日本の現状がどうかはよくわかりませんが。

で、どうしてまたそんなところをカメラを持ってウロウロ歩いていたかというと、

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夜7時半から行われた友人の結婚式に、写真を撮りに行ってきた帰り道でした。自宅方面への近道にメア・シェアリムを通り抜けようとすると、仁王立ちの警官たちが通りをブロックしていて、あっちへ迂回せよと。そこで他の道からメア・シェアリムの目抜き通りへ出ると、あらまあ。ごほごほごほっ、煙いったらないと思ったらデモの真っ最中。

5分ほどの距離で、幸せムードいっぱいの結婚式とこの煙り。
このすごいギャップがなんともまたエルサレムの日常。
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by ck-photo | 2006-11-02 05:28 | 混沌の文化
リトル・プリンセス
エルサレムのとあるユダヤの結婚式で出会ったお姫様たち
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みんな10歳~12歳ぐらいでしょうか。
お姫様ドレスが似合いますね。
ちょっと羨ましかったりして。
昔のヨーロッパの香りがしました。

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くるくるくるくる!
見て見て!
ドレスが広がるよ♪
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by ck-photo | 2006-10-18 05:51 | エルサレム・エルサレム
結婚しようよ!
さて。こんな情勢といえども、普通の日常のわが町エルサレム。先週は結婚式が目白押し。
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というのも、ゆだやのカレンダーでは3週間後にエルサレムの神殿崩壊の記念日がやってきます。昔々、紀元70年に破壊された神殿は、現在の黄金のドームのある場所に建っていました。この神殿の西の壁の残りが現在の嘆きの壁。

この崩壊を悲しむ日が神殿崩壊の記念日で、その前の3週間は喪中のようなもので、結婚式やコンサートなどの祝いや楽しい行事は一切行われず、新しい服などのショッピングも禁止。

なので、その3週間の喪に入る前に結婚式がどどどどーっと行われます。

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by ck-photo | 2006-07-16 23:44 | ユダヤの暦
愛ってすばらしい

NYからI君がやって来た。私はI 君を「アメリカのお金持ちユダヤの叔父さま」と冗談で呼ぶ。実際には、彼は裕福でもなんでもない。しかし彼の心はきっと誰よりも裕福だから。彼はかつて、巨額の資産を手にした。しかし、それを狙ってあちこちから「わるいけど、いくらか優遇してくれないか?」「こんな企画があるんだけど、ちょっといくら貸してくれないか?」そんな人たちに惜しみもせずにAさんに400万、Bさんに100万、そして蒸発した友人の残した家族(妻と子供たち)の生活を数年にわたり一月100万ほどを援助し続けた。

しかし数年前に事業が傾いて、会社は倒産。I君には、過去にあちこちにいくらかずつ貸していたお金を集めれば問題なく返せる金額の借金が残った。しかし、I君がお金を貸した人たちは、I君の窮地を知りながらも、改装中の自宅の玄関先や職場から、口をそろえて「今、手元にお金がないから」と冷たく断った。それでも、一文無しになったI君は「困っていたから手を貸しただけ」と、そんな人たちを憎みも恨みもせず、それほど多くない収入の仕事をしながら今でも困っている人たちをサポートし続けている。

両親の二世帯住宅に同居のI君、下の階に住む義理の妹(I君の兄の妻)Kちゃんはイスラエルからお嫁にやってきて、私がNYにいた頃、I君の紹介で彼女ともとても仲良くしてもらっていた。そして私がNYを去ってエルサレムに帰るとき、Kちゃんはエルサレムの彼女の両親と、同年代のいとこシギーに会いに行ってねと私に言った。「もちろん!」と、エルサレムに帰ってきてからは、Kちゃんのご両親といとこのシギー(ときどきブログでも出没してくれる彼女)とは家族のようなつきあいがはじまった。

そのKちゃんのお兄さんの息子さんの結婚式が昨夜あり、それに合わせてKちゃんは結婚式に出席するために、9ヶ月になる6番目の赤ちゃんを連れてエルサレムに里帰り中。結婚式にはもちろん、いとこのシギーとその一家もI君も出席、となれば「あんたもいらっしゃい!」と連鎖反応で私も当然出席。

結婚式の会場では、Kちゃんの家族やKちゃんのいとこのシギーの家族などなど親戚一同とI君、と私。温かい時をすごした。Kちゃんのママ、式場で私を見るなり「CKちゃん、I Love you!!!」と、ガバ~ッと大きく抱きしめてくれ、以前、Kちゃんのママの家で一度だけ会ったことのあるKちゃんのママの妹さんも「CKちゃん!久しぶりやなあ~。なんでうちのとこに遊びに来てくれへんねん?!姉ちゃんのとこ、もっと顔出しなはれ!」とキラキラの瞳で話しかけてくれる。

憎しみは人をばらばらにするけれど、愛は人をつなぐ。
愛があふれる人々、愛ってすばらしい。
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結婚式での花嫁さんの喜びと愛でいっぱいの笑顔。



*コメントを返す時間が取れそうもないので、今回はコメントは閉じておきます。
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by ck-photo | 2006-03-02 19:16 | 混沌の文化
結婚式

結婚式に行って来ました。
結婚式、これを夢見ない女の子はいないでしょうね~。
が、「結婚」と「結婚式」は「現実」と「夢」ほどの差があるのよねえ・・・。

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ユダヤの一日のはじまりは日没からなので、結婚式も大抵は夕方からはじまります。
式がはじまる時間は6時半と書かれていましたが、いやいや、時間通りにははじまりませんね~。
まあ、この国の場合、予定の時間プラス1時間ほどでしょうか。そんなもんですな。

新郎と花嫁さんは結婚式の一週間前からは会わず、
結婚式の当日も、式がはじまるまで別々の部屋で過ごします。

宗教的な家庭では、お見合いが主流なので、
当人同士、お見合い後から結婚式まで一度も会わないこともよくあります。
当然、結婚前に手をつなぐこともなし、結婚式のあとではじめて声を聞いたなんてことも。
どこか昔の日本みたいですね。

結婚式がはじまる前、新郎と友人や家族の男性はひとつの部屋に集まって祈りをし、
花嫁さんはまた別の部屋で女性たちに囲まれて新郎が迎えに来るのを待ちます。
その間、未婚の女友達は、花嫁さんから「次はあなたの番になりますように」と祈りをもらいます。

新郎が男性たちに囲まれて、花嫁さんが当人であるかを確認しに女性の部屋へと。
そして、新郎は花嫁さんのベールをめくり、当人であると確認後に、
男性たちと共にフパと呼ばれる天蓋の下へと歌を歌いながらやってきます。

今回のウェディングは、エルサレムの旧市街、
古い病院の遺跡でロマンチックに行われました。

私は一足お先に、花嫁さんの写真を撮ってから、
フパ(天蓋)の前で新郎の入場を待ち構えていました。

そのうちに、男性たちの歌声が聴こえ出し、新郎が男性たちに囲まれてフパへと。
ラビたちが、男性はこちら~、女性はむこう~と男女別々に分けましたが、
「カメラマンですねん~」と言わんばかりに、私一人、黒い服のひげもじゃ男たちに囲まれたまま。・・・さすがにちょっと恥ずかしかったよ。今度からはちゃんと付けヒゲしよう。

そして、新郎がフパの下で待つ中、花嫁さんが女性たちに連れられて静かにやってきました。
ベールはしっかりと下ろされています。

新郎のまわりを7回、花嫁さんが静かにまわります。
男性の美しいコーラスが夜の遺跡に響きます。


追伸:とあるトラウマからなかなか抜けきりませんが、自分らしく書きたいことを書く。
やっぱりこれ、大切だわ。意外とワタクシ、繊細なんでござんすよ。わははっ。
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by ck-photo | 2006-02-08 14:44 | 混沌の文化
tipsy a bit ? おっとっと。
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wedding@jerusalem

ちょっと酔って、踊ろうか
結婚式にて
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by ck-photo | 2005-07-19 09:20 | 混沌の文化
胸に掲げられた星を見つめなおしてごらん。
「イスラエルに行きたいのですが危険ですか?情報を下さい。」という問い合わせが年がら年中、とても頻繁に送られてきます。

情報をくれというのならば、差し上げますと、たいていの場合はアホみたいに返事を書くのですが、こういった問い合わせをしてくるほとんどの方に、なぜ来るのか、と理由などは当然問いません。ただ、この中東へ来たいと言う時点で、当然彼らはしっかりとものを見て考えて、判断できる基礎が日本での生活でできている方であろうと判断しているからです。

でも、私はどうも間違っているようです。

まず、こういう方たちにお返事をまじめに差し上げて「ありがとう」のメールをもらったことがないのです。憶えているかぎりでは一通もありません。そして、新たな質問があるとまたメールを返信してきますが、そこの最後にちょこんととって付けたように「どうも。」というように気持ちのこもらない感謝があらわされている。

そこにどうしても疑問が生じます。こんな初歩的な人と人との間の常識すらない方が、なぜ日本の外で、しかもこの中東でやっていけるのでしょうか。一体なにを得られるのでしょうか。自分を探す、日本ではない場所で何かをやってみたい。それはそれでいいでしょう。でも、その前に自分の足元を見てほしい。自分の立っている地点をみて考えてほしい。


以前、こんなユダヤの若い女性に出会いました。
ハタチ過ぎぐらいの彼女はちょうど結婚間近でした。彼女とてもは仏教に興味があって日本という国に行って見たいと。しかもアジアを旅することは兵役を終えた若いイスラエル人にとても流行っているからとも。

そこで私は彼女に聞きました。

「あなたはすぐに結婚するけれど、自分のルーツについて何か知っているのですか。」と。

彼女はユダヤのことについては特に関心はないし、何も知らないと答えました。
彼女に言いました。

「自分のバックグラウンドを知らずにどうして他のことが理解できるのですか。自分のルーツのユダヤ教を知らずにどうやって他人の仏教を理解できるのと思うのでしょうか。」

すると彼女はちょっと苛立って言いました。

「私はユダヤ教には興味がない!って言ったでしょう!」

私は言いました。

「あなたの胸に下がっているきれいな星のネックレスは何ですか。どうしてあなたはそれをつけているの?」と。

彼女は言いました。

「母にもらったのよ・・・・。」

「あなたのお母さんはどうしてそのユダヤの星を結婚前のあなたにあげたのかわかる?」

そう尋ねると、彼女ははっと気づいて、そしてこう言いました。

「そうね、私は自分のことを何も知らないわね・・・。そんな自分が外へ出ても意味がないわ。まず、ここでユダヤのことを、そう、つまり自分のことを知らなければ。それが先決ね。日本にはまだまだ行けないね、うんん、きっとまだ行くべきではないのね。今の私が行っても何も見えないでしょう。ありがとう、目が覚めたわ。結婚式には絶対に来てね!」
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by ck-photo | 2004-10-28 03:29 | 混沌の文化
ウェディングドレスとソウルメイトの秘密
e0009669_3442357.jpgここ数年では、ミニスカートや胸元の大きく開いたウェディングドレスが流行っていますが、正統派ユダヤの結婚式では、流行に流されずクラシックなロングドレスが主流。袖も長袖か肘まで、胸元も首までしっかりカバーのウェディングドレス。これって不思議なもので、露出度の高いドレスよりも、やはり花嫁はクラシックなウェディング・ドレスのほうがすごく清楚ですてき。さてさて、そんなユダヤのドレスにもちゃんとワケがあった。

一昔前の日本なら「破れ鍋に綴じ蓋」、今風に言えば「Soul Mate(ソウルメイト)」というコンセプトがユダヤ、とくにユダヤの中でもカバラと呼ばれる教義にある。誰にでもその人の欠片があり、その欠片を見つけて結婚することによってはじめて一人前の人となる。そんなソウルメイトに巡り会えるまで、肉体関係は当然のことデートで手を握るなんてとんでもない。身体と心の双方でふれあう、それが許されるのはめでたく結婚し夫と妻となった時。

現代に溢れかえるセックス産業に、意味のないお気軽セックス。中高生でも援助交際なんてほんのお遊び。そんなことがあたりまえの世の中で、こういったソウルメイトの価値観を貫いて生きるというのは、ちょっとすばらしい。

e0009669_3451028.jpg結婚式やお祝いの席でダンスでは正統派では男女別々に踊るとどこかで以前ちらりと書きました。はい、ここにもちゃんとワケがありました。女性の踊っている姿ってセクシーですよね。踊ってる娘を見て「あのコ、いいな~」なんてありがちなことでは?そう、だから、正統派ユダヤでは男性は女性の踊っている姿を見てるのはタブー。が、反対に女性は男性の踊っている姿は見てもよい。どうもユダヤ教は女性に有利なようですね。

そしてこれは歌声にも言えます。男性が女性の生の歌声を聴くのはタブー。でもヒゲヅラ男性のダミ声、OK。そしてもうひとつ。髪は女の命・・・とも言うように、美しい髪の女性、ほれちゃいます。そこで正統派の既婚女性は、既婚ですよという印として髪をスカーフやかつらで隠します。ユダヤ教から数世紀のちにできたイスラームの女性がスカーフで頭を覆っているのは、実はここから。

そういったいわゆるモラルがしっかりと根付いている正統派ユダヤの世界では、他の男性が誰かの妻を好きになっては大変。不倫、これも本当に恐ろしいほどにご法度です。
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by ck-photo | 2004-08-30 03:30 | ユダヤ雑学
遅刻した結婚式
ベイト・シェメシュという街で行われたユダヤ教正統派の結婚式に行ってきました。
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e0009669_22514592.jpg日没と共に一日がはじまるユダヤ教では、結婚式はその日の終わりからはじめにかけてにはじまります。夏のながいイスラエルでの結婚式はガーディン・ウェディングが主流。夕日が沈む頃には、ガーデンの奥に「フパ」と呼ばれる、家の屋根を象徴するテントのようなも(4本の柱に天蓋があれるもの)のが建てられます。そして純白のウェディングドレスに身を包んだ花嫁さんは、女性たちに囲まれて花嫁の椅子に座り、新郎がやって来るのをドキドキしながら待ちます。(どうして左の写真に花嫁さんが座ってないかというと・・・。遅刻しちゃったのでこの部分は終わってましたのです、はい。)

e0009669_2256621.jpge0009669_2253229.jpg新郎と花嫁は結婚式の前の7日間は会わないという習慣があるのですが、男性たちにはやされながら新郎が椅子に座っているベールの花嫁を確認しに来たときにそれがやっと終ります。ここで新郎は7日ぶりに見る美しい花嫁姿の彼女にまた惚れ直すというわけでしょうか。その女性が間違いなく自分の妻となる女性だとベールを上げて確認します。そしてまた新郎は男性たちにはやされながら、いよいよ新居の象徴のフパの下へと向かい、母親に連れられて一歩一歩フパへ近づいてくる花嫁を待ちます。

フパの下ではラビ(ユダヤ教の教師)が式典を行い、新郎が花嫁に金の指輪を渡します。キリスト教や日本で行われる結婚式では、普通は指輪は「交換」ですが、では、この指輪の交換の由来はいかに??

ユダヤでは結婚の貢物はもともとは指輪ではなく、宝石や金銀、そのまた昔には数匹のラクダ、など価値のある品を新郎側が花嫁の父に支払いましたが、時代と共にだんだんと金が主流になり、現代になってそれが金の指輪となりました。それをまねてユダヤ以外の人たちも行うようになり、結婚式の指輪交換という習慣となりました。しかしユダヤの結婚式では、今でも指輪は交換ではなく、新郎から花嫁に渡され、花嫁の左手の人差し指にはめます。花嫁は「確かに新郎からもらいましたよ」と指輪の人差し指を差し出すようにして、ラビとまわりの証人たちに見せます。

次に「ケトゥバ」と呼ばれる結婚の契約書が新郎から花嫁の母に渡されます。このケトゥバには、結婚生活上の「夫の義務」のすべて、たとえば・・・、

・祭りごとに妻に洋服やアクセサリーなどの贈り物をする。
・離婚の際に渡す慰謝料の最低金額。
・妻を喜ばせる夜の生活。

などなど、具体的に「夫」が妻を幸せにするための義務の一つ一つが書かれ、こういう約束をしては一番イ~ヤな相手、そう、義理の母にしっかりと証文として渡されます。その反対に、妻にはどんな結婚生活の義務があるかというと、実は「妻の義務」はなし。なかなか女性としては嬉しいではないですか。男性の皆さん、「日本人でよかった~!」でしょ?

そして結婚式はハイライトへと。フパの下で新郎がワイングラスを力を込めて「バンっ!」と踏みつけて割ります。むかしむかしですが、このワイングラスを踏みつける理由が「なるほど・ザ・ワールド」かなにかでクイズになっていたのですが、結婚という人生の中でも最大級に喜ばしい日、その新しい家庭を築いてゆく初日にも、何世紀も昔のエルサレムで破壊されたユダヤの神殿を忘れない、その崩壊の悲しみを次の世代へと受けついで行くために、ワイングラスを踏みつけます。

e0009669_22541852.jpgバン!というグラスの割れた音と同時に歓声が上がり、結婚式はこれにて終了。ホールへと移動してみんな、ダンス!ダンス!ダンス!食べきれないくらいのフルコース・ディナーが待っています。ちなみに正統派では結婚式以外の行事でもダンスは必ず男女別々。会場に大きなメヒツァと呼ばれる仕切りを置きます。その理由は・・・・、長くなっちゃうのでまた今度・・・。がくっ。
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by ck-photo | 2004-08-30 01:30 | エルサレム・エルサレム