カテゴリ:ユダヤ雑学( 29 )
シュトライマレ体験   カウントダウン 22/31
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写真の整理をしていて、こんなのが出てきました。

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そ、こういう帽子。
シュトライマレ(またはシュトライマ)という
正統派ユダヤの中でも
ハシディック派の正装の帽子。
本来、昔からこれは毛皮なのですが
現代では雨用のフェイクファーもあり(笑)。

この写真をみていて思い出したのですが、
これをかぶっている友人に一度貸してもらって
かぶってみたことがありました。

感想、


お、重い・・・。


帽子の内側に、カッパのお皿のような感じの
あたまに固定する部分があるのですが、
慣れるまでは重心がヨロヨロっ。
しかも頭上に異様に固い重圧感が・・・。
首がぐらぐらしました。

これをかぶってむっちゃくちゃ早足というのは
ある意味すごい芸当だったんだなあと。
ま、慣れなのでしょうが。

だからどうしたって話でもないのですが、
懐かしい思い出です。

ハシディック派とは?
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by ck-photo | 2008-01-24 01:02 | ユダヤ雑学
Klezmer(クレズマー)音楽
クレズマーとは、何千年ものあいだヨーロッパで離散したユダヤの民の歌。心のどこか一番深い場所で、いつか祖国イスラエルへ帰還する日を願い、何代にも渡って伝えてきた歌。悲しい心の叫び、人生の喜び、そして希望。そんなものがいっぱいに詰まった歌、それがクレズマー音楽。

日本では、公演1100回を超える森繁久弥氏のロング・ラン・ミュージカル『屋根の上のバイオリン弾き』がそんなクレズマーなユダヤ世界。このミュージカルは世界各国で公演され続け、ロシア革命直前のユダヤの迫害、そして彼らが離散してゆく過程を、ウクライナに住むテヴィヤとその家族を通し、伝統とは、家族とは、祖国とは、を描いている。

最近のクレズマーシーンでは、わたしの知人でもありレゲー・ミュージシャンから180度の転向を遂げたダニエル・アハヴィエル(Daniel Ahaviel)がイチオシ。彼の奏でるバイオリンは、彼のソウルミュージック。まさにユダヤの魂の音。出身地のロンドンではレゲーバンドで活躍していたが、ある時、自分のルーツであるユダヤとその音楽に目覚め、エルサレムへと帰還した。現在はエルサレムを拠点に、ヨーロッパ、アメリカ、そして南アフリカで離散したままのユダヤの民の元へとバイオリンひとつで飛び回る。 
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e0009669_21334285.jpgもうひとつ、クレズマー音楽で聴き逃せないのは、なんといってもMuzsikas(ムジカシュ)の『The Lost Jewish Music of Transylvania(失われたトランシルバニアのユダヤ音楽)』。ハシッド・ウェディング・ダンスなどいかにも東欧のクレズマらしい音楽。むかしの東欧では、ユダヤの結婚式と宴は安息日の晩に行われることも多く、安息日にユダヤ人が楽器を弾くのは禁じられているため、代わりにジプシーなどが結婚式でクレズマーを演奏することもありました。MuzsikasのこのCDはこちら(Amazon)にて購入できます。

クレズマー音楽に関心のある方はこちらも参考に。
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by ck-photo | 2007-06-18 20:25 | ユダヤ雑学
Have a break
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必ずと言っていいほどイスラエルの家庭やカフェで見かけるガラスのコップ。
コップだけではなくガラスのお皿を使う家庭も多く、
はじめの頃はシンプルかつお洒落でなのかなあと思っていた。

ある時ふと気がついた。

取り立てて宗教的でもないユダヤの家庭でも
肉類と乳製品を一緒に調理しない、食べない、という
カシェル(ユダヤの法に則った食品規定)を守る家庭は多い。
なべなどの調理器具はもちろんのこと、
お皿やコップ、フォークなども乳製品用、肉類用と分かれ、
ママさんは大変。

しかし、陶器は肉汁などの水分が染み込むがガラスは染みず、
ガラスのお皿やカップを使えばあえて乳製品と肉製品用に分ける必要もなし。
それでイスラエルのユダヤ家庭ではこういったガラス物をよく使う。

なるほどね。

やはりなんとも実用的な文化だなあ。
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by ck-photo | 2007-02-19 22:20 | ユダヤ雑学
クッベと嫁姑
ユダヤのご婦人二人の会話。


A夫人:
「ああ、うちの嫁ったらひどいもんよ!
息子にあれもこれもさせて、いい気なものよね!
息子は嫁に朝食を運んだりしているのよ!
なんてひどい嫁なのよ!」

B夫人:
「あら、息子さんもかわいそうに。
すごいお嫁さんなのね。
でもそれでお互いに幸せならいいじゃない?
で、あなたは最近どう?
ご主人とはうまくいってるの?」

A夫人:
「もちろん、うちの主人は最高よ。
毎朝ベッドまで朝食を運んでくれるし
なんでもしてくれるわ。
本当に優しい夫なのよ」


先日講義で聞いた
「つまりは物事は受け止め方ひとつですな」
という例え話し。


というか、
母親は往々にしてどんなにいい嫁はんでも、
息子の嫁はんはあまり好きじゃないって話も・・・。


そして本日の中東の食卓一品。
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イラク系やらコテコテ中東系の一品クッベ。
要するにはひき肉揚げ団子。
衣はBulgerという小麦を乾燥させたもの。
食感は・・・もごもご・・・。
味はちょっとスパイシーなハンバーグ。

エルサレムの中東系地元民たちは、
このままがっつんがっつん食べたり、
スープに入れたりして食べるのですが、

見た目同様かなーーーり、重い。
しかも食べ続けたらこんな体型になることまちがいナシ。
ひとつまともに食べきったこともナシ。
なのでほとんど口にすることのない一品。

ですが、友人のマーク氏の新しいレストランに寄ったが最後。
「もってけ攻撃」にあえなく白旗。
しかもお肉は食べないってゆってんのにさ。
でも気にかけてくれる友人がいることは感謝。
とか言いつつも、
一口食べたけどやっぱりあかーんでした。

ウクライナ系移民のマーク氏に尋ねる。
「マーク、これ、好きなん?」
「えっ?こんなんむっちゃ重いやん・・・好きな人が信じられん・・・」

おーいっ。
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by ck-photo | 2007-02-12 08:11 | ユダヤ雑学
こらぼ さらくだ 久々の更新
テヘラン大学に勤められているサラさんとのイスラーム&ユダヤブログ「こらぼ さらくだ」ですが、久しぶりにちょろり更新しました。

エルサレムの旧市街のまわりをぐるりと囲む城壁にはいくつかの門があります。そのひとつは黄金門と呼ばれ、ユダヤの教えではメシア(救世主)はオリーブ山のほうからこの門を通ってやってくるとされています。しかし、それを防ぎたいムスリムはその門の前に墓地を作り、門をふさいでしまいました。

ブロックされた黄金門、とムスリム墓地

その黄金門の写真などアップしてあります。
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by ck-photo | 2006-12-18 17:44 | ユダヤ雑学
ジューイッシュ・ウェディング
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さて、かんたんにユダヤの結婚式について。

日本では結婚式は日中に行われることが多いようですが、ユダヤの結婚式は夕方からはじまります。伝統的な結婚式では、別室で花婿がラビたちのもと結婚の契約書にサインをしている間、花嫁は白いウェディングドレス姿で、母親、親戚、友人などの近しい女性たちに囲まれています。

別室で契約書にサインをし終えた花婿は男性たちに連れられて、いよいよ花嫁のそばまでやってきます。花嫁はベールを顔の上に下ろします。結婚式の一週間前からこの瞬間まで、花嫁と花婿は会わないという習慣もあり、ようやくの対面にどきどき。花婿は花嫁のベールをめくり、その女性が間違いなく自分の妻になる人であるか、彼女の顔を確かめます。バイオリンや歌が歌われ、だんだんと結婚式は盛り上がりを見せます。

それから家を象徴するフパと呼ばれる天蓋に花婿と男性陣は歩いてゆき、準備が調うと花婿が待つフパへと、ベールの花嫁が母親と彼側の女性(母だったり姉だったり)に連れ添われやってきて、それを花婿が迎え入れます。そしてラビたちによる結婚の儀が司られ、花婿から花嫁の右手の人差し指にゴールドの指輪がはめられます。続いて結婚の契約書が読み上げられて、足元に置かれたワイングラスを花婿が「バンッ!」と踏みつけて割ります。これは、エルサレムのユダヤ神殿の崩壊への悲しみを、そして喜びの中でもその悲しみを忘れないようにという意味が込められています。花婿がサインした結婚の契約書には、離婚の際の慰謝料額など、さまざまな夫の義務が書かれていますが、妻の義務はなにも書かれていません。読み上げられる慰謝料の額が大きいと、「オオーッ・・・」とゲストからはやし立てるような驚きの声が聞こえたりするのがなんだかおもしろい。

こうして夫婦となったふたり。それからディナーがはじまり、しばらくしてからダンスへと。伝統的な結婚式では、日本でも有名なユダヤの踊り「マイム・マイム」のようなフォークダンス的なものが多いのですが、男女別で踊ります。伝統的な結婚式では夫婦でも人前で一緒に踊ったりはしないのが一般的。新婚ほやほや、晴れて夫婦となったカップルも一緒に踊ることはないですね。ですが、最近のモダンな結婚式では新郎新婦はもちろんのこと、男女一緒にディスコやテクノ、トランスのような音楽で踊ることもあります。
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ヨーロッパの国々の中では、夜通し続く結婚式や、数日間にわたる結婚式もあるようですが、イスラエルで行われるユダヤの結婚式は深夜ごろにはお開き、というのが多いかもしれません。
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by ck-photo | 2006-11-02 21:55 | ユダヤ雑学
エルサレムのサラディンの兵士墓地とプラハのユダヤ墓地
e0009669_7232150.jpgエルサレムの新市街の真ん中には、古いムスリムの墓地、マミラ墓地があります。

今となっては「なぜこんなところに墓地が?」と、墓地にするには不似合いな場所ですが、墓地ができた12~13世紀ごろでは、ここは旧市街の外で人も住まない荒野だったのでしょう。映画「キングダム オブ ヘブン」でも登場する、十字軍の手中だったエルサレムを奪還しようと戦ったムスリムリーダー、サラディンの兵士がここに埋葬されているといわれています。

現在の墓地公園はこんな感じですが、向こうに見える塔はエルサレムのYMCA。このビルはニューヨークのエンパイアーステイトビルディングと同じ建築家の作品で、そういわれて正面から見てみればなんとなく共通点があるようなかんじがします。

e0009669_720870.jpg墓地公園内にある一番大きな墓。これも聖廟というのでしょうか?現在は入り口がふさがれていますが、中に墓があります。何かアラブ語で書かれていますが、読めないので誰の墓なのか不明。

中は暗いので覗いてもほとんど見えませんが、そういうところを覗くのは度胸がいりますね。変なものが写ったらコワイし、あるものまで写ってなくてもコワイし。とか言いつつもちゃっかり覗いてますが・・・。正統派ゆだやのおじさんが「こんなところでなにしとんねん?」と、不思議そうに通りすぎました。 (聖廟内(?)の様子は撮影後にはじめて知った)
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古いムスリムの墓。形やレリーフがおもしろい。残念ながらアラブ語なので、何が書かれているのかは不明。

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左の墓はその形からも、上の写真の墓よりも新しいものでしょうか。右は東ヨーロッパの特定の町にしかないユダヤの墓石と同じ形のもの。こちらの墓のほうが古いので、これをまねたものかも?と思うも、この形はエルサレムのムスリム墓地でもあまり見ないように思う。


さて、ムスリムの墓もさることながら、世界中にユダヤの墓地がありますが、中でも有名なのはプラハのユダヤ墓地。この旧ユダヤ墓地は、プラハでも人気の観光地のひとつですが、ヨーロッパに存在するユダヤ人墓地では最古のものだそう。1439年から1787年までの348年の間に10万人のユダヤ人が埋葬され、ある一定の時間が過ぎるとその上にまた新しい墓を作ったので埋葬層は12層。さらに、その狭い墓地内にある墓石数は1万2千と、上にも下にも横に斜めにと、通勤ラッシュの電車内のようですね。

この旧ユダヤ墓地には、有名なユダヤの人たちも埋葬されていますが、この墓地で最も有名な墓は、ユダヤ教神秘主義のカバラを学んでいたラビ・ユダ・ロウ(Judah Loew 1525 - 1609)。彼はユダヤ版フランケン・シュタインを作り出したとされ、伝説的人物とされました。そしてもう一人は1439年に亡くなったラビ・アヴィグドール・カラ(Avigdor Kara)。彼は1389年に起こったプラグでのポグロム(集団でユダヤ人に対して行う暴行、破壊、虐殺のこと)を生きのびた数少ない一人でした。このポグロムは、「ユダヤ人はキリスト教の儀式に使う聖体を盗み、黒魔術をかけている」といううわさを信じた住民たちによって行われ、当時プラハに住んでいたユダヤ人3000人のほとんどが亡くなりました。こういったポグロムはヨーロッパの各地で行われていました。

このプラハの旧ユダヤ墓地がヨーロッパ最古のユダヤ墓地となった理由は、第二次大戦でドイツ軍に破壊されなかったため。と、とてもかんたんな理由ですが、ヒトラーはユダヤ人撲滅後にプラハにユダヤ博物館の建設を計画していたので、この旧ユダヤ墓地を残すことにしたといわれています。

プラハの旧ユダヤ人街を見てみると、墓地だけではなく数件のコーシャーレストラン、9軒のシナゴーグなど、現在もユダヤの人々が住んでいるのが伺えますね。ピンク色の旧市役所の時計も、よく見るとヘブライ語文字の時計。ちなみにプラハの有名なユダヤ人といえば、フランツ・カフカですが、でもカフカが亡くなったのは1942年。この墓地が閉鎖されてからのちのことなので、彼のお墓はここではないですね。


(このプラハの墓地については旧ブログのほうでも取り上げたので、読まれた方もいらっしゃるかと思いますが、あちらのブログで書いたものも少しずつこちらに移行していきますので。)
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by ck-photo | 2006-10-19 07:52 | ユダヤ雑学
本のゆくすえ
本日の一枚。

うちの近所で見かけた光景。
オーソドックス・ユダヤのおじいちゃんとおばあちゃん。
スーツケースをもってどこへ行くのでしょう。
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おじいちゃんの隣には、大きなごみのタンクというのか、なんというか。
どこかの家でも直しているのかな、廃材が入れてありました。
エルサレムではこういう大きなごみタンクが、
ででーんっと路上で居座っていることが多いですね。

そして左手前の、鬼太郎の小屋のようなものですが、これも一種のごみ箱。
本専用の箱で、いらなくなった、または古くなったユダヤの宗教に関する書物はこちらに。

ヘブライ語で書かれたユダヤの宗教に関する書物には、
神の名や、ユダヤの宗教での聖なることがらが書かれているので、
むやみに捨てたり破いたり、燃やしてはいけないことになっています。
マドンナや他の芸能人(?)が学んでいるらしい、カバラと呼ばれるユダヤの神秘主義では、
ヘブライ語の文字を重ねたり破いたりすることによって、
その文字の持つ意味が変わってしまうと言われています。


そこで、黒ひげも(正統派ユダヤ)の各コミュニティーには、
こういった本の箱を起き、そこに集められた書物は専用の場所で丁寧に処分されます。


たかが本一冊、と思うかもしれませんが、ところ変われば品変わる。
彼らには、されど本一冊、なのでしょう。

これとは理由がちがうと思いますが、
わたしも子供のころから、本を大切にするようにと両親に教わりましたが、
今の時代はどうなのでしょう。


追記:書き忘れていましたが、本だけではなくてヘブライ語で書かれたチラシや印刷物も多いですね。これを書いた後で、正統派の街の一角でちょうど箱を開けているところを見ました。たくさんの印刷物を袋に詰めて、どこかに持っていくところだったようです。
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by ck-photo | 2006-10-01 11:49 | ユダヤ雑学
レイチェルは「雌のひつじ」 
(旧ブログに載せたヘブライ語の名前ですが、リクエストがあったのでもう一度こちらに載せておきますね。)

日本の人の名にはたいていの場合、それぞれ意味がありますが、外国の人の名はどうでしょうか。現在の一般的な欧米の名前では、意味を持たない名、または単なる響きとなっているようです。しかし、それらの名の語源をたどれば、旧約聖書に登場するヘブライ語に基づく名が数多くあります。

旧約聖書に登場する名は、その人の元々の名というよりも、旧約聖書の各エピソードの役柄に応じて名が付けられています。なので、旧約聖書を知らずに名の意味だけを読んでみるとかなり意味不明のことも。

例えば、ヤコブ(英語圏ではジェイコブまたはジェームス)という名には、「かかと」と「要領よく人
の裏をかいてゆく」という意味があります。これは、ヤコブが生まれた時に、双子のエサウのかかとをつかんで生まれてきたことから「かかと」という名に。そしてもう一つの「要領よく裏をかく人」という意味は、ヤコブは一家の柱であり、子供たちの父として日常的に生活してゆくには、要領よく生きてゆかねばならなかった。そこでヤコブは「かかと」のほかに「要領よく裏をかく人」という意味となりました。

そののち、ヤコブは神によって「イスラエル」と改名します。「イスラエル」は一国の名でもあり、またユダヤの民の名。「イスラエル」とは、神に向かって戦う人という意味ですが、これは神に反感して戦うのではなく、神と対話するという意味において戦う人ということです。そこで、旧約聖書では、ヤコブは家庭の人として登場する時にはヤコブと呼ばれ、民の長としての場合はイスラエルと呼ばれています。


では、男性の名前からスタート!名前の横の( )内は同じ名前の英語読みです。

 名前            その意味と説明
 ↓                  ↓
■アダム : 人 (ヘブライ語では土をアダマといい、神はアダマから人を創ったことから)

■アブラハム : 国民の父 (アブラハムの元々の名はアブラムでしたが、
          アブラハムとなることで、すべての父という意味になった) 

■ノア : 休む、慰める (ノアの箱舟の話より。
     ノアの時代、洪水によって文明が途絶えたことから)

■アベル : 息を吐く (吐かれた息は消え、何も残らない。彼の後には何も残らないと言う意味)

■カイン : 何かを完成する

■イツハック (アイザック) : 笑う (神はすぐにサラが妊娠出産すると告げたが、
                  100歳近い夫にはそれは無理だとサラが笑ったことから。
                  イツハックはサラとアブラハムの息子)  

■ヤコブ (ジェイコブ、ジェームス) : かかと (双子の兄弟のエサウのかかとをつかんで生ま                        れたことから)、要領よく裏をかく人 

■エサウ : 赤い (誕生時に全身が赤かった、行動が早く鼓動が早いことから)

■ヨセフ (ジョセフ) : 彼は加わる (ラヘルの子供として加わったことから)

■モーシェ (モーゼス) : 水から引き上げられた、生き残る (赤ちゃんの時にナイルの水から                引きげられた、またはユダヤの民をエジプトから引き上げたことから)

■アロン : 力の山

■サムエル (サミュエル) : 神は聞いた (神がサムエルの母親ハナの願いを聞き、
                  サムエルが生まれたことから)

■イェフダ : 神に感謝する (母親のレアが神に感謝したことから。
        ヘブライ語ではユダヤはイェフディムと呼ばれますが、
        これは神に感謝するというこのイェフダという意味から)

■ベンヤミン (ベンジャミン) : 右手の息子、南の息子
                   (南部のヘブライの民の長となったことから)

■ヨナタン (ジョナサン) : 神は与えた

■ダヴィデ (ディヴィッド) : 最愛の

■ソロモン : 平和 (シャロムから)

■ミハエル (マイケル) : 神に勝るものはいない (女性はミハル、ミッシェル)

■シモン (サイモン) : 聞く

■ダニエル : 神は私の裁き

■ヨエル (ジョエル、ジョー) : 神は神である

■アリエル : 神の獅子

■バラク : 雷 (過去のイスラエルの首相にいましたね)

■イェホシュア、ヨシュア (ジョシュア) : 神は救う、彼は救う

■イマニエル (イマニュエル) : 神は我々と共にいる


女性の名前です。

■ハヴァ (イヴ) : 命、生きる、息をする (すべての人の母であることから)

■サラ (セーラ) : プリンセス 

■ハナ (アンナ) : 神授の才、気品

■ミリアム (マリア) : 苦い 

■ラヘル (レイチェル) : 雌羊

■リフカ (レベッカ) : 罠 (息子エサウを罠にかけたことから)

■レア : 雌のシカ、疲れた

■ミハル (ミッシェル) : 神に勝るものはいない (男性はミハエル、マイケル)

■エステル (エスター) : 星 (元々はペルシャ語の言葉)、隠された

■ショシャナ : 百合、バラ

■デボラ : 蜂

■アビガエル (アビゲール) : 私の父は喜び

■ハダル : 貴重な、輝き

■マヤ : 水 (マイム=水、から)

■ナオミ : 愛想のよい、愉快な、心地よい

■ティクヴァ : 希望 (イスラエルの国歌は「ハ・ティクヴァ」。「希望」という歌ですね。)


最近のイスラエルの世俗社会では、ハナ、リフカ、エステルなど女性の宗教的な名前は古臭く、年寄りの名前と笑われることもありますね。しかし、ユダヤの宗教社会では、これらの名は今でもごく普通に新生児に付けられ、サラ・リフカ、デボラ・レアなど二つの名が付けられることも多い。その名にあやかるようにと、子に対する親の思いは国や宗教が異なっても同じなのでしょう。

女性とは反対に、世俗社会でも男性の名前は宗教的な名もまだ付けられることも多いのがちょっともしろいですね。やはりアブラハム、ヤコブ、アロン、モーシェ、など旧約聖書の登場人物の名が一般的ですね。 宗教的ではない名ではエレズ(レバノン杉)やリオール(光)などといった名前がよく見られます。

そして、同じ名前でも、スファラディー系、アシュケナジー系などの系統によって呼び方が変化します。例えばサラという名だと、スファラディー系ではサリットとなり、アシュケナジー系のイディッシュ語ではスリ、スラとなります。余談ですが、トム・クルーズの娘さんはなぜかしらヘブライ語の名でスリちゃんと伝えられていますが、これはヘブライ語ではなくイディッシュ語なのでしょう。

男性の一般的な名のモーシェも、スファラディー系ではそのままモーシェですが、イディッシュ語ではモイシーとなり、モロッコ系などになるとモシコー、「シ」に強調アクセントと、ドスコイっ!なイメージに変化。

と、まあこんなところでしょうか。
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by ck-photo | 2006-09-28 23:57 | ユダヤ雑学
言葉の根っこ
あっという間に9月も半ばを過ぎてしまいました。ばたばたとした日々をすごしながら、気がつけば、来週はユダヤの新年がやってきます。一年、また一年。月日がたつのが早いなあ~。ユダヤの新年については、また、のちほど。

新年なので大晦日、というわけではありませんが、忙しいときに限って家の大掃除をしたくなる。ほら、テスト前になると、普段しないことをいそいそとはじめたり、部屋の掃除をしてみたり。出てくるわ、出てくるわ、いらなくなった書類、メモ、パンフレットなどなど。一日掃除をして、ちょっとは机周りもすっきりしたようです。

さて、まったくそれとは関係ない話。いきなりですが、先日のこと。仕事の合間に、イスラエル人のE君の、生まれたばかりの息子の名前について話していたときの会話。


「エロンという名にしたんだ」とE君。

「エロン、エロン、エロン・・・・なんだったかな、この意味。
ああ、アロンと同じ語源だから、オークの木だね。いい名だね」

「いいや、エロンはエロン。単なる名前だから意味なんてないよ」

「いいや、エロンはアロンと同じ語源。
ヘブライ語の言葉には、それぞれちゃんと語源と意味があるよ。たとえば・・・」



シェメシュ shemesh
שמש =太陽


シュマシュ Shamash
שמש =召し使い



ヘブライ語で「太陽」は「シェメシュ」。そして、非常によく似た「シャマシュ」は「召し使い」。このふたつの言葉、つづりは同じでも、意味がまったくちがうはどうして?


太古の昔、人々は太陽を崇めていた。
しかしある時、太陽は崇めるべき神ではないことに気がついた。
太陽は光や生命を与えるが、それよりも大きな神が存在するのだと。
つまり、太陽は神ではなく、神の召し使いであると。

そこで、「太陽」という言葉から、「召し使い」という言葉が生まれた。



もうひとつはこんな言葉。


レヘム Lechem
לחם =パン


「レヘム(パン)」という言葉。そしてそこから生まれたのが、


ロヘム Lochem
לוחם =戦士



ニルヘム Nilchem
נלחם =戦争で戦う



ミルハマ Milchama
מלחמה =戦争




「パン」が「レヘム」で、「ロヘム」は「戦士」。
そこから戦争、戦う・・・?
戦争と平和ならぬ、戦士とパン?

昔、人々はパンを求めて争った。
そうしてパンは戦争、戦士という言葉へと。



人はパンのみにあらず・・・ですが、そう簡単に戦争されるのも困ったものです。
ん?なんだか変なオチですね。


ちなみに、旧約聖書をヘブライ語で読んでいくと、なかなかおもしろい。
他の言語に訳されたものではわからない、ヘブライ語の言葉や意味、語源が「おお~っ!」。
やはり旧約を読むのはヘブライ語が一番でしょうね。




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by ck-photo | 2006-09-17 02:13 | ユダヤ雑学