カテゴリ:ユダヤの暦( 24 )
樹々の新年 
さてさて、今年も樹々の新年、トゥ・ビ・シュヴァットがやって来ました。
ユダヤの春分みたいなものでしょうか。

2005年には、トゥ・ビ・シュヴァットについてこんなことを書いておりましたとさ。
(またまた手抜きでゴメン。)
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by ck-photo | 2008-01-22 02:28 | ユダヤの暦
すっかり忘れていたヨ、お祭りだったんだ・・・。
日常のスピードに全然追いつけなくて、ラマダーンもいいけど今月の初めユダヤ世界では仮庵の祭り(スコット)だった、のですが、ブログに載せるのをすっかりうっかり忘れておりましたですヨ。コメントのお返事も、呆れるほどの時差攻撃ですが、どうぞお付き合いのほどよろしくー。

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(Oct/2007 Kotel 雨乞い)

さて、この仮庵の祭りのあいだは国民的休日になるのですが、ユダヤ暦5768年の今年、わたしはシゴトでやんした・・・。みんながお祭り気分で華やかな時にシゴトに行くのって、ほんま、イヤですね。しかも、毎日が民族大移動のようなイスラエリーたち。お祭りの間は特にハレディムと呼ばれるオーソドックス・ユダヤの人々の大移動で、あっちもこっちも黒ひげもがうじゃうじゃ。シゴトへ行こうと乗ったいつもの高速バス、家族親族友人知人を訪ねる黒服さんたちで満員ゴメン、帰りはやっと来たと思ったら、あーっ!ちょっとー!な満員通過。押されて揉まれてヨレヨレの日々でした。

テルアヴィヴのとある仕事場へと乗ったタクシーで。
ち「XXXXまでお願いしマース」
運「あれー、なに?あそこのレストランにでも行くの〜?」
ち「えーッ?ちがーう!シゴトやでー・・・ふうー」
運「あれー?なんで働いてんのよー?祭りやで、祭り!で、なんのシゴト?」
ち「だよねえ・・・。でもハイテクはみんな働いてるで」
運「あーそう?ハイテクは働いてんのか〜、祭りなのにねえー。みんな休みだよ!遊びに行ってるよ!」
ち「あ、でも運ちゃんかて働いてるやーん」
運「そりゃ、働かんかったらおまんまの食い上げやんっ!」
ち「そりゃ、うちらかて同じやん!」
運&ち「がっはっはー!」

なーんて、いつものようにタクシーの運ちゃんとほのぼのしたのでした。
仕事場に着くと・・・おおー、ほんま、みんな働いてるぅ。
休みの人も多いかと思ったら、なんかいつもより増して忙しそうやん。なんでやー。

そうして仕事を終えて、くったんくったんになってテルアヴィヴのバスターミナルに行くも、うわー、なんちゅう混み方!路上に溢れてるー。老若男女、ハレディム、ふつうの人々、みんななんでこんな夜の遅い時間にまで大移動してんのんよ。しかも、リュックとか大荷物で。で、いつもより増してののもみ合い押し合いへし合い、我れ先ゆかん。彼らと戦う余力すでになし。で、こりゃダメだとバスに乗り損ねて、およよよよっ。

お祭りの間のお休みは、きっちりとシゴトも休むべし。ユダヤ暦5768年の仮庵の教訓なり。(笑)



仮庵の祭り関係の過去ログはこちら:
2004/9/29 スコット、仮庵の祭り
2005/10/26 仮庵の祭りの頃
2006/10/06 5767年の仮庵の祭り 
2006/10/15 シェルターとクッキーなわけ
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by ck-photo | 2007-10-15 07:27 | ユダヤの暦
5767年、アヴの月の9日  − 神殿の前にて

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by ck-photo | 2007-07-24 23:10 | ユダヤの暦
モロモロな日々
あぢぃーっ!

夏よね、夏。で、8月はちょっと夏休みを取れそうなので、気温40℃を超すであろう死海と灼熱の砂漠に佇むマサダの砦にでも行こうかと、これまた殺人的無謀な計画を立ててみたりして・・・(笑)。

いくらエルサレムの朝夕寒いといえども、さすが中東、日中は夏真っ盛り。甘いか辛いか、寒いか暑いか。中間というもののないお国柄。サンダルの下に靴下をはき、寒さで鳥肌に長袖を羽織った極寒のシベリア級オフィスから一歩出ると、そこはもうムーッとサウナ状態。埃っぽいアスファルトの向こうに蜃気楼が見えそうな気さえして来る。内地のエルサレムから地中海よりに近づけば近づくほど蒸し暑く、テル・アヴィヴの外れでの仕事の帰り、エルサレム行きのバスを待ちながら、靴下を脱ぎ捨てたサンダルの足の甲がジリジリ焦げて行くのがわかる。あぢぃ〜よぉ・・・。干涸びるよ〜。

本日、その極寒オフィスでのデキゴト。お昼ご飯も済ませた午後のひととき、ホールに出で同じ階にある他のオフィスと共同のトイレに行ってみて、うわっ!ビックリ。いきなり断水らしく4つあるトイレはすべて使用済み。しかも溜まったまんま・・・(食事中の方、失礼をば)。はー、これが女性のトイレかと思うほどの汚れ具合。つくづく思ったのですが、ヒトって、トイレに関してはまったくのhopeless。動物の中でもぷ〜とかちっち〜とかを自分で処理したりおしりをきれいにできないのはヒトぐらいなのか?縄文時代などの大昔と言わずとも近代文明以前のトイレ事情の現状はいったいどんなだったのかと、想像を絶してしまったワケですワ。それから一時間ほどその恐ろしいトイレには近づけず、もじもじしながら、ようやく青い瞳のタチアナお掃除ロシアお姉ちゃんがきれいにしてくれてホッ。普段は当たり前でも、本当はとても便利な生活をしているんだなあ。

さて、ばっちい話はこれくらいにして。今日の夕暮れからはじまるユダヤの24時間は、ティシャベ・アウ゛(アウ゛の月の9日目)と呼ばれ、断食の一日。現在は黄金のドームの建つ丘にその以前に建っていたユダヤの第一、第二神殿の崩壊を想い、喪に服す日。レストランや商店は営業していますが、断食を守っている方々にはこの暑い中24時間の断食はしんどそうですね。ま、嘆きの日であるわけですから、楽なはずはないんですが。今夜は現在の嘆きの壁、つまりかつての神殿の西の壁の名残の前で祈りを捧げたりして一夜を過ごす人たちの姿が見られます。ティシャベ・アヴが過ぎるとユダヤ暦の新年もすぐそこ。ユダヤ暦5767年の今年もあと残すところ二ヶ月ほどとなりました。早いねー。

明日もきっと、あぢぃ〜&極寒なんでしょうなあ・・・。 

神殿崩壊とティシャベ・アヴ関係の過去ログ(どんなあるねん・・・):
5766年アヴ月の9日
マツァのチョコ&自動加熱なグルメ
彼女の思い
ジューイッシュ・ウェディング
彼らの話
キパとアイデンティティ
Praying for today
黄金のドーム・神殿の丘が聖地と呼ばれるそのワケ

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折れる日も近し、ベランダのオリーブの木よ・・・。旧市街のオリーブの木の下で見つけたんだよねえ、くまおと姫。
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by ck-photo | 2007-07-24 02:21 | ユダヤの暦
ペサハ -春の脱出/心の掃除
さて、ここしばらくブログはあっちもこっちも放り出し状態なので、そろそろ少しはきちんとしないといけないですね。

エルサレムもいよいよ春の到来。今週の月曜、ユダヤ暦のニサンの月の15日にはペサハ(過ぎ越しの祭り)がやってきます。ペサハは、ユダヤの教えでも重要な十戒に関係する旧約聖書の出エジプト記にまつわる行事で、ユダヤの伝統と歴史を語り継ぐ役目でもあり、ユダヤの暦でもっとも大切な祭りのひとつです。

ずっと昔、長い間エジプトのファラオの元でピラミッドを作ったり、いつ終わるとも知れない奴隷生活をしていたユダヤの人々ですが、同じユダヤ人だったモーセはそんな彼らをそこからの脱出へと導きました。しかしファラオは自分の奴隷たちのエジプト脱出を黙って見逃すわけもなく、脱出を妨げようとするファラオに対し神はさまざまな災害を起こします。そのひとつでは、神はエジプトに生まれた長男の命を一人残らず取り去るのですが、そのときに玄関先に羊の血を塗ったユダヤの家にはその災害をもたらさずに過ぎ越すということから、この祭りは過ぎ越しの祭りと呼ばれます。

そして神とモーセに導かれエジプト脱出に成功したユダヤの人々は、エジプトとイスラエルの間にあるサイナイ半島と呼ばれる砂漠を40年間ほども彷徨った後に、「我が唯一の神である」「汝殺すことなかれ」など10の教えが書かれた十戒をモーセが神により授かりました。その後何千年にも渡り親から子へとユダヤの家庭にて繰り返し繰り返し、神が彼らをエジプトから脱出へと導いたことを忘れないようにと出エジプト記がペサハの祭りのときに伝承されてきました。ちなみにこのサイナイ半島、もうちっと若かりしころに何度か行ったことがありますが、本当に美しい。真っ青な紅海と赤い砂山。月と星。それ以外には何もない幻想的な砂漠で、おのずといろいろなことを考えずにはいられない。

ユダヤの祭りまたは行事には、必ずといっていいほど食事が関係していますが、7日間のペサハの間ではイーストと小麦を使ったものは禁止となり、パンの代わりにマツァと呼ばれる味のないクラッカーのようなものが主食となります。これはモーセに導かれたユダヤの人々がエジプトを脱出したときにあまりにも急いでいたので、急いでイーストの入っていないパン種のようなものを焼いて食べたことにあります。イーストは「膨らむ」、つまり傲慢になったりおごり高ぶったりする、感謝の気持ちを忘れてしまう、ということなどを象徴し、ペサハではそれらを改める意味合いもあるのでしょう。

そこでペサハの前には、ユダヤの各家庭では特に台所の小麦削除を中心として、台所の棚や冷蔵庫などはもちろんのこと、一年に一度の家中の大掃除にかかります。そして家の中に小麦製品を残さないようにと、パスタなどの麺類やパン、クッキー、ケーキ、スープの素(小麦が入っている場合が多い)、ウィスキーなど、ありとあらゆる麦を原料とするものはペサハの前までに食べきるかして処分します(ヨーロッパ系のアシュケナジー系ユダヤの人たちには、ペサハの間には小麦類に加えて米や豆類も食べない家庭もあります)。この二週間ほどは、会う人会う人、掃除でもう大変よー!ですが、一年に一度の大掃除、家も気分もすっきりしてよいのではないかな。

さて、そうして掃除し終わったペサハの前の夜には、わざわざパンのかけらを数切れソファーの後ろなどに隠しておいて、真っ暗に電気を消した中、懐中電灯で床を照らしながらそれを探すという家庭もあります。暗闇の一筋の光の中にいらないものを探す出し取り除く行為は、自分の頭と心の中の比喩であり、これも一年に一度の心と精神の大掃除とでもいえばいいのでしょうか。

ペサハについては著書『ロスト・ラゲッジ』にもちょろりと書いたのですが、人はそれぞれに何らかの柵(しがらみ)や、多かれ少なかれ「まあええわ~」と怠惰な状況にいたりと、本当に心に問うことをせず、しなければならないことに背を向けて、流されつつある日々の奴隷状態にあるのだろうと。ペサハの訪れを機会にそれらを見つめ直し、整理し掃除し、そこから脱出するのが精神の出エジプトなのではないかと。容易いことではないけれど、人は生まれてからその生を終えるまで自己の精神をできる限り磨き続けること、それなしにして生は意味を持たないだろうと。そう思うと、この一年を振り返るとわたしもいろいろと改めなければならないことばかりです(去年も出エジプトについてちらりと書いていたのですが、まあ、同じようなことを書いてました(笑))。


*この時期にイスラエル、特にエルサレムを訪問される方々へ。レストランやホテル、スーパーなどでもパンやパスタ、クッキーなどの小麦を原料とする食べ物は置いてありませんのでご注意を。エルサレムでは街中のピツァ屋、ベーグル屋などはこの期間は閉まっています。一週間の小麦なしは結構つらいかも知れませんが、お米は場所によっては食べられますので。

ミルトスのHPでの説明はこちらから。
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by ck-photo | 2007-04-01 05:59 | ユダヤの暦
ハヌカがやってきた!
二日前の安息日(金曜の日没)からハヌカの祭りがはじまりました。ユダヤ暦ではたいてい12月の半ばごろにあたるので、少しは年末の行事らしいというか、街も少し華やいでワクワクするお祭り。

ハヌカの8日間の間、毎日、日没にあわせて玄関先や通りに面した窓におかれたハヌキヤとよばれるオリーブオイルのランプに火を灯していきます。各家庭ではお父さんが火を灯し、こどもたちがそばで歌を歌ったり、スフガニヤとよばれる穴の開いていないドーナツを食べます。このスフガニヤ、中には赤いジャムやキャラメルクリームが入っていますが、赤いジャムは決してイチゴジャムとはいえず、むちゃくちゃ子供だましのジャムです。が、ふつうのイチゴジャムよりもこのインチキ臭さがなんともハヌカで、けっこう好きだったりします。今年お店に出ているスフガニヤがあまりおいしくないというか、パサパサしてました。(←もう食べちゃった)


(写真は去年の使いまわしでごめん)

さてハヌカですが、もともとは紀元前2世紀のマカビヤ(ユダヤの一派)と、エルサレムを占領したギリシャの戦いにあります。ギリシャ軍はユダヤの人々をギリシャ化しようとしユダヤの行事などを禁止し、エルサレムのユダヤ神殿を奪いましたが、そこにエルサレム奪回へと戦いを挑んだのがマカビヤでした。そして、まったく勝ち目のなさそうだった彼らが奇跡的に勝利し、神殿を取り戻します。そして神殿を清め、オリーブ油で火を灯そうとしましたが、そこにはたったの一日分のオリーブ油しか残っていませんでした。新しいオリーブ油が届くまでにはまだ8日も待たねばならず、しかしその一日分のオリーブ油は奇跡的に次の8日間灯り続けたということです。

このことからハヌカでは8日間、家の前や通りに面した窓にハヌキヤをおき、人々が神が起こす奇跡を忘れないようにと、ランプの火を灯します。そして油にちなんだ食べ物を食べます。代表的な食べ物には、じゃがいものおやきのようなポテトラトケス、スフガニヤなどなど。子供たちはハヌカのお小遣いをもらったり、ヘブライ文字の書かれたコマをまわして遊びます。

ハヌカの間の日没後、家々の玄関口に灯る火が美しいエルサレムの街角です。今週中にいちど、写真を撮ってきます。お楽しみに。


ちなみにこのスフガニヤ、この同じドーナツをベルリンではベルリーナと呼びますが、アメリカのケネディー大統領が1963年にベルリンを訪れたときのスピーチはあまりにも有名。ドイツ語で「わたしはベルリン市民だ」というところ、文法を間違えて「わたしはベルリーナ(ドーナツ)だ」と、ドーナツ宣言してしまいましたね。そんなにこれが食べたかったのでしょうか。
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by ck-photo | 2006-12-17 19:49 | ユダヤの暦
5767年の仮庵の祭り 
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今日の日没から仮庵の祭り(スコット)がはじまります。ユダヤ暦5767年、ティシュリ月の15日。日本では中秋の名月でしょうか。

ユダヤの新年から贖いの日までは重く厳粛ムードでしたが、長い夏の終わりを告げる楽しい仮庵の祭りへとユダヤの暦は移ろいます。雨を祈り、この世が仮の住処であることを確認し、神に感謝するお祭り。

一週間のあいだ、家のベランダや外の通りに建てられた仮の小屋(スカー)で食事をしたり、寝たりします。小屋の中には、イスラエルを代表するくだもの(ナツメヤシの実、ざくろなど)の飾り物や、七夕のようなきらきらした飾りをつけ、子供たちにはそれだけでもワクワク、待ちに待ったお祭り。街中のレストランやカフェも小屋を建て、エルサレムの街はお祭りムード一色。

祭りの前日まで、祭りの道具を売る特別の露天が正統派ユダヤの街メア・シェアリムに溢れます。道具はすべてカシェル(認定)でなければならないので、みな真剣に選びます。

こちら にメア・シェアリムの街の光景を載せておきました。興味のある方はどうぞ。
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by ck-photo | 2006-10-06 21:51 | ユダヤの暦
ヨム・キプール ことしもどうぞよろしく
時計は夕方の4時。
ラジオからは国歌「ハ・ティクヴァ(希望)」が静かに流れています。
ラジオもテレビも、今日一日のプログラムはすべて終わってしまいました。
今日一日ラジオでは、ところどころで「よい審判を・・・」とリスナーに向けて語られました。

日が暮れると、贖いの日、ヨム・キプールが訪れます。

この日ばかりは、人々は静かに一日を過ごします。
黒ひげも(正統派ユダヤ)やユダヤの宗教的な人々は、
明日の夜までの一日を何も口にはせず。
明日一日は神と自分の対話、祈りの日となります。

友人のシギーから電話がありました。

シギーの言葉。
「一年を振り返って、傷つけたことがあったら許して」

わたし。
「許すもなにも、傷ついたことがあったとしても、
あなたは傷つけようとしたんじゃないって知ってるよ」

シギー。
「だけど、そう言わなくちゃ。それがヨム・キプールの慣わしよ」

わたし。
「じゃあ、わたしが同じように許してねって言ったら?」

シギー。
「許すもなにも・・・」

わたし。
「でしょ?」

そしてふたりは笑いあって、また今年一年よろしくね。
一年に一度、互いのあやまちに対して許しを請う時間を持つことはすばらしいと思った。

それでは、またヨム・キプール明けに。
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by ck-photo | 2006-10-01 23:19 | ユダヤの暦
チキンスープと秋  ユダヤの新年
ご心配をおかけしましたが、ぼちぼちアタマも働くようになりつつあります。今回のウィルスはしんどかったぁ・・・。疲れ気味のこともあって、長引いてしまいました。ウィルスもどんどん進化するので、困ったものですね。春も、ヨーロッパから帰ってすぐにマハネ・イェフダの市場へ買い物に行ったら、即効で何かもらって来ました。その後、数日は気分がすぐれなかった。エルサレムは雑菌が多すぎるのでしょうか。

さて、ユダヤの新年。今年は安息日と重なりました。ショファーも安息日だと吹いてはいけないので、静かな新年でした。新年がやってくると、やはり秋も近くなりつつあるエルサレムです。夜は寒いので、毛糸の靴下。でも昼間はまだ灼熱してますが。そしてこのあとは、一年に一度の贖いの日がやってきて、それから仮庵の祭り。それが10月の終わりごろでしょうか。そうなると雨が降り始めます。これからの一ヶ月は、イスラエルへ旅行するにはちょうどいい季節ですね。

休養中と新年の間に、いろーいろと人生の方向について考えることがあって、まあ、西暦の2006年は、自分にとっては考える年なのでしょう。今年の答えは来年だなあ、きっと。それはそれでよし。物事にはすべてそれにあったタイミングがあるわけですから。と、「オーラの泉」という番組をYouTubeで見ていて、なんておもしろいんだと思ったここ数日です。東京に住む私のいとこは全部丸見え&すごい体験の数々で、美輪さんやら江原さんやら、ああ、そういう方たちってやっぱりいるんやなあ、へー、と。

で、以前お世話になったチベット仏教学の長尾先生が、去年98歳で亡くなられたのですが、「現世ではもう間に合わないから、来世でしてみよう」と笑いながらおっしゃっていたことなどなどを「オーラの泉」を見ながら思い出したり。先生のような悟られた方でももしまた輪廻するなら、今はどこにいらっしゃるのでしょうか。またどこかでお目にかかれることを願わずにはいられません。と、こういう輪廻という観念はユダヤにはないので、ユダヤの友人たちに話したところでピンとこない。なぜかしら、自分の中では、秋から冬にかけては仏教的な感覚が強くなります。不思議ですね。

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と、とりとめもなく書いてしまいました。で、書きついでにもうひとつ。休養中に友人が訪ねて来たのですが、「高熱で気分悪いから・・・」「えー?!なんか作ってあげるよ!ダブルめだまやき?!サラダ?!」うーん・・・・、めだまやきなんてそんな濃いものはいらん・・・、サラダは体が冷えそう&消化に悪い・・・。この感覚の違いっておもしろいなあ。で、結局、自分で作ったのが、手羽先のチキンスープ!わはは・・・。これも、日本では、病気のときの食べ物ではないですね。ユダヤの家庭だと、病気のとき=チキンスープ。でも意外といいんですよ、これが。すーっと体に沁みるし、栄養もあるし。と、これはかなりユダヤな影響部分ですね。

ということで、ぼちぼち再開していきます。またよろしく。



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by ck-photo | 2006-09-25 10:20 | ユダヤの暦
ユダヤ暦5767年の新年
まだかなり頭も体もぼーっとしておりますが、今日の夕暮れからユダヤの新年がやってきます。去年書いたものをちょっと手直しして載せておきます(ちなみに、わかりやすい書き方ではないので、申し訳ないです)。去年すでに読まれた方もいるかもしれませんが、新しく書き直すのは体調的にちょっとむりでした。


9月22日の日没後にはユダヤ暦5767年の新年(ロシュ・ハシャナ)が明けます。この新年(ロシュ・ハシャナ)は、毎年、ユダヤ暦のティシュリ月のついたちに訪れます。西暦でいうと、たいてい9月初旬から中旬ごろ。今年は遅めですね。新年に食べるもののひとつ、ざくろがいつもよりも大きくなりました。

旧約聖書のはじめには、天地創造について述べられています。神は最初の五日間でこの世にあるすべてを創り、そして六日目に人、アダム(ヘブライ語で土という意味)を土から創り、神の息を吹き込んで魂を持つ生き物としたとされています。その日が、ティシュリ月のついたちにあたります。そこでユダヤでは、それを暦の起源とし、新年としました。

この新年(ロシュ・ハシャナ)のお祝いは二日間、続きます。むかし、ユダヤの月初めを確認するには、ラビたちが空の月を確認をしました。そして火をおこし、それを見つけたユダヤの村々(または集落)が、それがその月のついたちだと次の村々に伝えてゆきました。それがそのうちに火ではなく、馬などで使いが走るようになりました。新年はティシュリの月初めですから、いつもの月初めと同じように使いによって知らされていましたが、それでは遠くの村に知らせが届いた頃には、もう新年は始まってしまっています。それはいけないということで、誰もがきちんと新年を祝えるように、新年はティシュリ月のついたちとふつか、この二日間を祝うこととなりました。


ヘブライ語でロシュ・ハシャナ(ロシュ=頭、ハシャナ=その年)と呼ばれる新年ですが、ユダヤ暦では、一年の間にロシュ・ハシャナが四度訪れます。その四つの新年には、「木々の新年」、「家畜などの動物の新年」、「王様たちの新年」、そして今日の日没からはじまる「人の新年」があります。この四つの新年では、神の元で「ディン」と呼ばれる審判が行われ、新しく訪れる年のそれぞれの運命が決められます。さらに、この「人の新年」には天国では、次の三冊の本が開かれます。


「いのちの本」
「死の本」
「そのどっちでもない本」


この三冊のどこかに、その年の行いによって自分の名が記されることとなります。そして「人の新年」の十日後には、「ヨム・キプール」という一年に一度の贖罪の日が待っています。この日、天国ではすべての人々の履歴書のようなもの、生まれてからの行いが記された本が開かれています。そしれ、一人一人が神の前で審判をもらいます。そんなわけで、新年からヨム・キプールまで、その心の準備に入ります。

この新年の食卓では、たいていのユダヤ家庭では「甘い年になりますように」と、リンゴに蜂蜜をつけて食べますが、これは実は味覚と脳の知的な部分のつながりにあります。特に甘い味覚は、知覚と心とに深いつながりを持っているので、心と知を同時に働かせるために、新年にはリンゴと蜂蜜を食べ、人としてこの世での目標は何か、いかに人として正しく成熟するかを、十日後のヨム・キプールに向けて考えます。


また、新年にはショファーという羊の角笛が一日中、街中のあちこちから聴こえてきます。ショファーの音色は、新年とヨム・キプールのためのスピリチャルなモーニングコール。これまでの自分の行いを改め、そして方向転換せよと警告を発しています。




ショファーの音はこちらで視聴できます。

イスラエル在住の方々、ユダヤの家庭がおありの方々、そのほかの方々、
「甘い年になりますように! שנה טובה (シャナ トヴァ!)」


関連リンク: 
ロシュ・ハシャナのリンク集(英語です)


追伸:しばらくコメントは返せそうもありませんが、それでもよろしければ、なんでもどうぞ。
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by ck-photo | 2006-09-22 08:30 | ユダヤの暦