おかげさまでエルサレム、優勝です。
2004年イスラエル貧乏コンテストの栄えある優勝者はじゃーん。わが街、エルサレムとなりました。前年度優勝者のベネイ・ブラクの街は惜しくも第2位に降下。ちなみにエルサレムはParisよりも大きな街なんですけどね。

さて、久しぶりにまじめなお話。今回のお題は年末ということもあってこれ、税金について。イスラエルの馬鹿げた税金のしくみ、この国はいかに市民から税金を取るように作られていると言ってもいい程、税金が「バカ」高いのですわ。

まず日常の買い物などにかかる付加価値税がなんと18%!と、かなりの額です。そして新車の購入に関してはビックリ、信じられません。新車は100%の税金がかかります。200万のピッカピッカのトヨタを購入すると支払う金額は400万になるってこと。

ある日、役所の待合室で雑談していたおっちゃんの話。このやっさんみたいな細身のおっちゃん、なんでもピカピカの新車を買って、次の日には保険をかけようと家の前に駐車しておいたのが、翌朝にはドロロン、新車は跡形もなく消えうせていたそうです。つまり、盗難。

それで涙チョチョ切れになっていると、さすがイスラエル。どこからか情報が入ってロシアのマフィアが彼の車を隠し持っていると言う。そこでやっさん、コネを使って親分さんに話をつけに行きました。

「おぅ、親分さんよぉ。これオレの新車やがな。返してんかぁ。」
「いんにゃぁ、そんな証拠はどこにゃもないズラコフ。この車がほしけりゃにゃ、これだけ支払うんスキー。」

と、結局買ったばっかりの新車の半値をカツ揚げされて車を引き取ったんだそうです。踏んだりけったりなやっさんでした。


それはさておき、所得税について。これは各自の所得水準によって課せられるのですが、最低10%から最高50%の6段階に分けられています。月給が850 ドルまでならばそれほど引かれませんが、それが1000ドルを越えてくるとうーむ、さらに2000ドルを越えると最高税率が50%にもなるのです。つまり、2000ドルから50%引かれると1000ドルですよね。そこからさらに税金の18%の180ドルが引かれて、最終的な手取りは850ドルになる。そんなアホな。あら、でも2000ドルの場合は50%じゃなくて30%だったかも。それにしてもかなりの額が引かれるわけです。

そしてイスラエルにも住民税というものはあります。平均ユダヤ人家庭人数は3人、これがアラブ人になると5人に膨れ上がります。ユダヤの世俗社会では欧米並みに文句なしに共働きでる社会なので、当然両親二人が働きます。しかしアラブ社会は女性が働く社会ではなく、一家の男性しか働かないわけです。ここでアラブとユダヤ社会に収入の差が出るのですが、住民税はどのように支払われるか。

私はエルサレムの中心の住宅街にアパートを賃貸しているのですが、このアパートの面積と立地地区、そしてアパートの面積に対しての人口密度によって市民税の金額が決められます。つまり高級住宅地区の50坪の家に3人家族が住んでると税金はもちろん高額ですが、同じ50坪の家でも庶民地区で5人家族ならば税金は安い。そして、月給額が850ドル以下であれば住民税は30%オフから全額オフになります。

そして先ほども書いたように、アラブ人家庭では夫一人が働き、子供も多いのに妻には収入がない。そこで住民税は全額免除となり、当然国からの失業手当てと子供手当を貰うワケです。エルサレムの失業手当の役所の前には朝からアラブの女性がずらりとチョウダノレツです。この失業手当は当然平均月給をもらっている働いている市民の税金から出てるんですね。これはひげもじゃな子沢山家庭にも支払われます。

まったくお金は貯まるどころか、働けど働けど・・・じっと手を見つめる。
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by ck-photo | 2004-12-09 20:04 | エルサレム・エルサレム


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