光のお祭り ハヌカ
世界中どこでもクリスマスムードなのですが、ユダヤの人には異教のキリスト教のお祭りのクリスマスはもちろんお祝いしません。ニッポンじゃ、クリスマスは本来の意味からかけ離れたビジネスとしての年末クリスマスセールや、欧米のキリスト教徒がお祝いするように家族単位ではなくてなぜかカップルの甘~いクリスマス・ディナーと、さすがねじれた欧米コンプレックス・ニッポンだなぁとツッコミたくなるところです。

さて、ところはエルサレム。明日の日没から8日間、ハヌカのお祭りがやってきます。ハヌカは別名光の祭りと呼ばれ、これからの8日間、日没後には家々の窓や玄関の門の上にハヌキヤと呼ばれるロウソク立てに一日一本ずつ灯がともり、寒い冬の家族の楽しそうな団欒の時、街中光に包まれて、一年の中でもとても美しい光景です。

NYにいた時には、ダイナーやレストランの窓にミニ・クリスマスツリーとハヌキヤが一緒に置かれているのをよく目にしました。ヨーロッパやアメリカの町で明日からの8日間、よくよく窓に注意していると、ロウソクが灯されているのを見ることができます。

ハヌキヤに灯されるのは普通のロウソク、またはオリーブ油にロウソクの芯を入れたもの、窓用のもの、外用のもの、いろんな種類があって見ているだけでもなかなか楽しいものです。先ほど言ったようにユダヤ教にはクリスマスがないので、最近ではハヌカはユダヤのクリスマスと呼ばれ、ホームパーティやプレゼント交換なども行われ、「Happy Chanuka!」とハヌカをお祝いし、子供たちはヘブライ文字の書かれたコマを回して遊びます。

そしてやっぱりユダヤのお祭りです。ユダヤ教と食事は切り離せません。もちろん、ハヌカにもハヌカの食べ物があります。ハヌカは油が関係しているので、油を使った物を食べます。一般には、ポテト・ラットゥケスというハッシュドポテトのような揚げポテトパンケーキに、スフガニヨットという写真にある真ん丸いドーナッツ。ドーナッツの中にはいちごジャムやヘーゼルナッツクリームが入っていて、子供たちはみんな大好き。そういえばベルリンではこのドーナッツはベルリーナと呼ばれてましたね。

ハヌカは特に宗教的なお祭りでもないので、簡単な説明だけにしますが、紀元前165年にギリシャがエルサレムの神殿を奪いユダヤ人にギリシャ神教を押し付けますが、ユダヤ人はそれに抵抗し、神殿を奪い返し勝利を収めます。そして神殿を清め、一日分にしかならない清められたオリーブ油の灯がなんと8日間もともりました。これがユダヤ暦のキスレヴの月の25日のことでした。

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by ck-photo | 2004-12-07 20:02 | ユダヤの暦


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