食べ物への祈りについて
ひげもじゃ教では一日のうちに数回ほど祈りというものをするのですが、それらは朝の祈り、午後の祈り、夜の祈りになります。この3回の祈りは男性は義務づけられていますが、家事や育児で忙しく、泣き喚く赤ん坊をよそに決められた時間内に祈りをささげることなどは難しいであろうと言う理由に、女性には義務とされていません。そこで女性は一日に一度、短い祈りを捧げるだけでよしとされています。

祈りにはそれとは別に、生活に拘わる色々な祈りがあり、例えば虹を見たときの祈り、香りをかいだ時の祈り、そして自分の町を離れ旅路へつく時の祈り、それから、食事に関する祈りなどなど色々あります。

そこで今日は食事の祈りについてのお話。食事の祈りは大きく分けると5つのカテゴリーになります。
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・ハモツィ:パンへの祈り

「バルフ アタ、アドナイ エロケイヌ メレハ ハオラム。ハモツィ レヘム ミン ハアレッツ。
(Blessed are you God, our God, King of the universe, Who brings forth bread from the earth.)」

・メゾノット:パン以外の穀物からできたもの(パスタ、ピザ、麺類、米、クッキーなど)への祈り

「バルフ アタ、アドナイ エロケイヌ メレハ ハオラム。ボレ ミネ メゾノット。
(Blessed are you God, our God, King of the universe, who creates species of nurishment.)」

・ハエッツ:木や枝になるもの(りんご、オレンジなどの果物、ナッツ、など)への祈り

「バルフ アタ、アドナイ エロケイヌ メレハ ハオラム。ボレ プリ ハエッツ。
(Blessed are you God, our God, King of the universe, who creates the fruit of the tree.)」

・ハアダマ:土から取れるもの(ジャガイモ、ニンジン、トマトなどの野菜、豆など)への祈り

「バルフ アタ、アドナイ エロケイヌ メレハ ハオラム。ボレ プリ ハアダマ。
(Blessed are you God, our God, King of the universe, who creates the fruit of the ground. )

・シェアコール:それら以外のもの(飲み物、肉・魚類、飴などの加工品で主原料がなんだかよくわからない食べ物など)への祈り

「バルフ アタ、アドナイ エロケイヌ メレハ ハオラム。シェアコール ニーヤ ビッドバロ。
(Blessed are you God, our God, King of the universe, through whoes word everything came to be.)」


これらの祈りの仕方ですが、食べ物を口にする前にこれらのカテゴリーに合わせて食物ごとに祈りを唱えます。と言っても、いちいち食事中の一口一口に祈りをするということではなく、例えば上の写真のようにお皿にニンジンとフライドポテト、それにチキンが乗っているとします。ニンジンとジャガイモはハアダマ(土のもの)のカテゴリーになりますから、これらのどちらかの一切れ取って、最初の一口の前にハアダマの祈りを唱え、残りのジャガイモなどに同じ祈りを繰り返して捧げる必要はありません。そしてチキンはシェアコール(その他のもの)ですから、パクッと行く前にその祈りを捧げます。

これらの口へ入れる前の祈りは、この世に存在するものは人間の力ではなく、神によって与えられた物であり感謝し、神のよって創造された一つ一つを忘れないためにです。

そして食事が終わってからは、ごちそうさまのお祈りをします。この祈りの長さはパンを食べたか食べないかによって、そして5つのカテゴリーのどれを食べたかのよって変ります。

昔は欧米ではパンは食事のメインであり、パンのない食事は一食とは見なされなず、そこでパンは最も神に感謝しなければならない食物ものでした。その習慣が今でも受け継がれ、パンを食べる前、そしてパンのある食事では手を清め、祈りを捧げます。そして食後にはきちんとパンのある食事を得たことへの長い感謝の祈りが唱えられます。
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by ck-photo | 2004-12-21 19:04 | ユダヤ雑学


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