マカビアンなビールとスポーツ、と歴史と。
みーるさんの 器用貧乏といわれても から「何だかいつの間にか白羽の矢がささっていた企画(くわしくは記事の終わりをごらん下さい)」で、珍しくスポーツ関係です。



さて、スポーツ。ホロコーストの収容所でのスポーツの話しにしようか、それともユダヤの歴史からにしようか迷うところですが、とりあえず時期的にも歴史にしましょうか。早いもので、ややもすると12月になるのですが、ユダヤ暦ではもうすぐハヌカというお祭りがやってきます。また祭りか、というため息も聞こえてきそうですが、このお祭りは8日間ロウソクを窓辺に灯して「光の祭り」とも言われています。

ハヌカは紀元前167年のマカベア戦争でユダヤ人が勝利したことを記念した祭りで、当時のイスラエルは、ヘレニズム文明を広げようとしていたギリシャのアンティオコス帝の支配下にありました。そこでギリシャ人はユダヤの神殿を占領しギリシャの神の偶像などを持ち運ぼうとし、ユダヤ教徒にユダヤ教の規則を禁じ、異教のギリシャの慣習を押し付けたりしました。そのギリシャの神々への偶像礼拝や文化に抵抗した、多くの敬虔なるユダヤ人は命を落としてしまいました。そこである村のマカビという一家の息子たちが立ち上がり、反乱を起こしてついにはギリシャからの独立に成功。そして神殿を奪還し、清めて明かりを灯そうとした時に、たった一日分しか残されていなかった神殿用のオリーブ油が、なんと奇跡的にも8日間燃え続けたという言い伝えがあります。そこでハヌカではロウソクを8日間に渡って灯し、神への感謝を忘れないため「光の祭り」と呼ばれています。

さて、ゼウス神などの多神を崇めるギリシャからユダヤ人を救ったマカビ家。この「マカビ」という名前はユダヤ文化では今や不敵のヒーローの代名詞で、日本でも最近では見かけるイスラエル産ビールの名前や、サッカーではマカビ・ハイファは強豪チーム、バスケではマカビ・テルアビブなどなど、マカビの名に恥じぬよう、あちこちで活躍しています。そして世界中のユダヤ人が集って行われる「ユダヤ人のオリンピック」があるのですが、オリンピックの起源はもともとギリシャの神々が関わっているのですが、多神教と偶像崇拝はそれらを認めないユダヤ教とオリンピックは絶対に反するものなので、このユダヤ「オリンピック」大会は過去のユダヤとギリシャの歴史を忘れたのか、はたまた宗教を皮肉ったのか、「ユダヤのオリンピック・マカビアン」と呼ばれています。マカビとオリンピック、かのマカビ家の人々のため息が聞こえてきそうです。

97年に晴れ晴れとテルアビブで行われたマカビアンでは、その式典に使用した橋が、これまたお約束どおり、重さに耐え切れず崩れ落ちて、かなりの数の選手が川に投げ出されて数名の死者も出しました。そして死因はなんと「川の汚染された水の猛毒に当たった」のだそうです。そこで初めて川がかなりの危険度に汚染されていたことが公に・・・。ちなみにこの川はテルアヴィヴのど真ん中。それまでなにも知らずに市民が釣りやカヌーの練習、ボートに乗ったり、と川の少ないこの国で、海ではできないウォータースポーツが盛んに行われていました。スポーツするにもイノチガケ、あぁ、なんてオソロシヤ、イスラエル。

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何だかいつの間にか白羽の矢がささっていた企画
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by ck-photo | 2004-11-17 09:03 | 混沌の文化


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