ユダヤママのチキンスープとハティマ・トヴァ
明日の金曜の晩には、ユダヤの一年のハイライトとも言える「ヨム・キプール」という贖罪の日がやって来ます。そろそろ空の上では各々の本も広げられて大騒ぎの頃でしょうか。

ヨム・キプールは断食の日で、このカラカラの中東で水一滴も飲まずに24時間耐え忍びます。金曜日の日没とともに安息日と同様、書くなどの「仕事」と呼べることは一切タブー。バスもタクシーもすべて止まり、暑い日中はずっとシナゴーグで祈りが行われます。この日は普段安息日などを守らず普通の生活スタイルの人も例外ではなく、まるで国中の時間の止まったようです。もちろんそうなるとまだユダヤの成人として義務のない子供たちは大はしゃぎで、車がいっさい走らず歩行者天国となった通りを駆け回ります。1973年のヨム・キプールではこの国がまったく起動しないのをいいことに、ヨム・キプール戦争が勃発しました。

さて、ユダヤの祭りや行事は常に食卓と切っても切れない深ーい関係があるのですが、ヨム・キプールでは宗教社会の人たちだけではなく、世俗の人たちでも一切料理をしないという家庭もあり、ヨム・キプール前日はユダヤのママたちは、ヨム・キプール明けの晩に食べる食事の用意に大忙しとなります。明日の金曜の午後には街中「ハティマ・トヴァ(良い審判をね)!」という言葉が飛び交い、チキンスープの香りが漂いそうです。

ヨム・キプール明けのメニュー、ナンバーワンはやはりチキンスープでしょうか。断食明けには消化しやすく水分を含んだ食べ物がいいとされ、アメリカでは「チキンスープとユダヤママ」なんてタイトルのレシピ本など出版されているほど、ユダヤママの代表料理と言えば、チキンスープ。コクがあって栄養たっぷり。風邪を引いたら、病気をしたら、はいっ、チキンスープ。日本人の繊細なおなかにはちょっときつかったりもしますが。

〜ユダヤママのチキンスープのレシピ〜

★用意するもの:

・手羽先を350~500グラムほど。
・たくさんのニンジンを角切りに。
・皮をむいたタマネギ丸ごと2個。
・ねぎとパセリの束。たくさん思い切ってね。

・スープの素(野菜スープで十分)
・ローレルの葉っぱ(数枚)
・ウォッカ(少々)

★作り方:むちゃくちゃ簡単!

大きな鍋に材料をぼんっと全部入れて、
お水は十分すぎるほどたっぷりに。

鍋を弱火にかけて、コトコトコトと1〜2時間ほど煮込む。
手羽先にフォークをさしてみて、柔らか~くほぐれそうならOK。
この時点でお鍋のスープは半分弱ぐらい。

鍋の中身を一旦スープと分けて(ざるを使って他のお鍋に移し変えるとやりやすい)、
チキンの身が冷めたら食べやすいようにほぐします。
この時に皮は剥がして捨てます。
パセリとねぎもクタクタなので捨てる。
ちなみにワタシはムニャムニャ食べちゃいますが。(笑)

ニンジンとタマネギとほぐしたチキンをスープの中に戻して、
塩で味付け、少々お砂糖を入れるとコクが出ます。
食べる前にわけぎとお好みで胡椒パッパ。
どうぞお試しあれ。
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by ck-photo | 2004-09-23 03:56 | 中東の食卓+α


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