桃色に包まれる金曜の夕暮れ ー 一日のはじまり ー
e0009669_4561916.jpgエルサレムの金曜の午後、安息日がはじまる日没の40分前になると、一分間、街中にサイレンが鳴り響きます。ユダヤ教の一日は日没とともにはじまり、翌日の日没にまた新たな一日がはじまります。ユダヤと一口に言っても、各家庭によっていろいろな生活様式があり、安息日を厳格に守る家庭もあれば、その反対にまったく普段と変わらず普通に過ごす家庭もあります。しかし、イスラエルのそんなユダヤの人たちみんなに共通しているのは、安息日は家族が集う日であるということ。安息日のごちそうが準備された両親の実家へと、家族が集まり、その週にあった出来事などを話しながら夜を過ごします。

安息日を守る家庭では、サイレンがなるまでに安息日の準備をすべて済まします。クッキングやシャワー、読み書き、電話、車や自転車の運転、電気のスイッチのオンとオフ、などなど、安息日に禁じられていることのすべてを金曜の午後までに準備しなければなりません。いよいよ「安息日がもうそこまで来ているよ!準備はよいかい?」とサイレンが街中に告げ、みなそれぞれの安息日を迎えます。サイレンを聞いて慌ててその一日を終える人、すっかり準備が整い、シナゴーグへ向かう人。少しずつ、エルサレムの街は桃色の光に包まれ、自動車の音も聞こえなくなります。あちこちの角からチキンスープのいい香りが漂ってきます。

と、これを書いている今、サイレンが鳴りました。
わたしもゆっくりとFade outすることにしましょう。
また来週。よい週末を。
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by ck-photo | 2004-08-21 04:53 | エルサレム・エルサレム


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