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Philadelphi Routeに溝を掘ろう
そして壁の話ではないけれど、いわゆるパレスチナ自治区内のガザ地区について。

ガザ地区のPhiladelphi Routeという場所で、5月中旬、オペレーション中に13人のIDF(イスラエル国防軍)の兵士たちがハマスによって狙撃または吹き飛ばされて亡くなった。くわしい記事はこちらを(英語ですが)。

このラッファに近いPhiladelphi Routeは、ハマスなどによって地下トンネルが掘られ、エジプトからの大量の武器の密輸が盛んに行われていた。そこで、現在、イスラエル側は Philadelphi Routeに沿って長さ4キロに渡り、深さ15~20メートルの溝を彫るという案を出している。

この溝ができることでの利点は、まず、ガザ地区を含むパレスチナ自治区全体へと伸びる武器の密輸を防ぐこと。もうひとつは、このあたりに住むパレスチナ人は、この密輸のためにやってくる武装したパレスチナ人に逆らえず、彼らや運び込まれた武器のかくれ場、また、トンネルの入り口などとして利用され、そしてそれを嗅ぎつけたIDFからは密輸武器と犯人の捜索と家屋の破壊をされてきた。なので、溝ができることはパレスチナ人たちにとっても今までよりもよい状況になるようで、これに対しては賛成派が多いよう。

現在はPhiladelphi Routeからの密輸は難しく、武器の入手方法が見つからないガザでは、銃弾がとても高値で取引されている。
by ck-photo | 2004-06-24 03:21 | 戦争と平和


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