Klezmer(クレズマー)音楽
クレズマーとは、何千年ものあいだヨーロッパで離散したユダヤの民の歌。心のどこか一番深い場所で、いつか祖国イスラエルへ帰還する日を願い、何代にも渡って伝えてきた歌。悲しい心の叫び、人生の喜び、そして希望。そんなものがいっぱいに詰まった歌、それがクレズマー音楽。

日本では、公演1100回を超える森繁久弥氏のロング・ラン・ミュージカル『屋根の上のバイオリン弾き』がそんなクレズマーなユダヤ世界。このミュージカルは世界各国で公演され続け、ロシア革命直前のユダヤの迫害、そして彼らが離散してゆく過程を、ウクライナに住むテヴィヤとその家族を通し、伝統とは、家族とは、祖国とは、を描いている。

最近のクレズマーシーンでは、わたしの知人でもありレゲー・ミュージシャンから180度の転向を遂げたダニエル・アハヴィエル(Daniel Ahaviel)がイチオシ。彼の奏でるバイオリンは、彼のソウルミュージック。まさにユダヤの魂の音。出身地のロンドンではレゲーバンドで活躍していたが、ある時、自分のルーツであるユダヤとその音楽に目覚め、エルサレムへと帰還した。現在はエルサレムを拠点に、ヨーロッパ、アメリカ、そして南アフリカで離散したままのユダヤの民の元へとバイオリンひとつで飛び回る。 
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e0009669_21334285.jpgもうひとつ、クレズマー音楽で聴き逃せないのは、なんといってもMuzsikas(ムジカシュ)の『The Lost Jewish Music of Transylvania(失われたトランシルバニアのユダヤ音楽)』。ハシッド・ウェディング・ダンスなどいかにも東欧のクレズマらしい音楽。むかしの東欧では、ユダヤの結婚式と宴は安息日の晩に行われることも多く、安息日にユダヤ人が楽器を弾くのは禁じられているため、代わりにジプシーなどが結婚式でクレズマーを演奏することもありました。MuzsikasのこのCDはこちら(Amazon)にて購入できます。

クレズマー音楽に関心のある方はこちらも参考に。
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by ck-photo | 2007-06-18 20:25 | ユダヤ雑学


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