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イタリアン シナゴーグ from Conegliano to Jerusalem
さて、ようやくぼちぼちと復活の兆しです。ご心配おかけしました。

お約束していたエルサレムのイタリアン シナゴーグです。

お散歩がてら、ぷらぷら歩いて行ってきました。エルサレム新市街にあるこのシナゴーグは小さなミュージアムになっていて、入場料は大人15シェケル。以前はイタリア系ユダヤ人の知人がここの管理者だったので、このシナゴーグには遊びに行ったことはあったのですが、ミュージアムははじめての経験。

このシナゴーグはもともと北イタリアのコネリアーノ(Conegliano)のコミュニティーにあったのですが、第二次大戦後の1951年にエルサレムに転居。シナゴーグ内にあるもののほとんどは18~19世紀のもの。シナゴーグの内部の一番奥のゴージャスな戸棚はアロン・ハコデッシュといって、ユダヤの聖典であるトーラー(旧約聖書のモーセの五書)が保管されています。このアロン・ハコデッシュは1652年に作られたもので重厚ですね。世界各国、どこのシナゴーグでもアロン・ハコデッシュはエルサレムのかつてのユダヤ神殿の西の壁、つまり嘆きの壁の方向に置かれます。
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シナゴーグの真ん中にあるのは祈りをリードする男性の立つお立ち台。
これは常にアロン・ハコデッシュに向いています(つまり西の壁の方向)。
一階は男性、二階が女性の場所です。二階のギャラリーからは木彫りの目隠しのあいだから一階を見ることができます。正統派ユダヤのシナゴーグの場合は、上階と下階または左右で男女別々に座ります。

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職人さんが1652年作のアロン・ハコデッシュの飾り部分をちょうど塗り直しをしていました。ほんものの金なのかなあ・・・。うーん、尋ねればよかったのですが、慎重に塗っていたのでそそそそーっと外に出てきちゃいました。
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ミュージアムの中。1600年に作られたアロン・ハコデッシュや、椅子、18世紀あたりの銀細工の祈祷書カバーなど、いろいろな道具があります。

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これは来週にやってくるハヌカの祭りに使う古い銀のハヌキヤ。ああ、ハヌカがくるともう12月なんだなあと実感。

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いかにもイタリアーンなデザイン。ビーナスの乗っていた貝殻のようなモチーフもありました。
で、ここまで写真を撮ったところで、「あー、写真撮影はあかんでー」だって。

そしてシナゴーグとミュージアムを後にして、イタリアーンとくればパスタかピツァと行きたいところですが、やっぱりエルサレムなので思いっきりローカルにホムス。なかなかおいしかった!
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で、このホムス。以前は自分でよく作ったのですが、最近はたまーにレストランなどで注文するぐらい。作り方は簡単。缶詰(または家庭で茹でた)ひよこ豆の汁を切ってミキサーでガーッ。そこにレモンの絞ったの、オリーブオイル、タヒニ(練りゴマ)、ガーリック、を加えてさらにガーッ。塩を適当に入れて、はい、できがり。タヒニを多く入れるとまろやか~でグー。でも太るよ、絶対に。初めてイスラエルに来たときに2ヶ月で5キロ増えたオンナです。
by ck-photo | 2006-12-11 05:47 | 中東の職人技


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