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久しぶりに、これぞ中東の食卓?
新しい発見が見つからないというのは厳しい状況だなあ。と、いきなりですが、だーらだーらと続いているこのブログ。ブログをはじめたころはイスラエルについてあれこれと書きたいこともあったのですが、さすがに2年ほどあっちこっちで書いてきたら、発見がなくなりつつあります。

インターネットで得られるイスラエルの情報では、Mixiなどでもいろいろとイスラエル関係のコミュニティーもあるようですね。まあ、Mixiはすでにメンバーになっている方から招待されないと読めませんし、しかも招待されてメンバーになっても、コミュニティーによってはさらに数人からの紹介がなければ入れない。そうなると、なんだかめんどうくさいし、そこまでして読むほどのものなのかもわからない。

さて、話し変わって、昨夜。エルサレムの迷える料理人マーク氏のところへおよばれに行ってきました。11歳のときにウクライナからイスラエルへ移住してきた彼は、エルサレムで料理店をしていましたが、インティファーダなどの影響で店はつぶれ、それ以来あちこちのファラフェル店や料理店でまさに流浪のユダヤ人となりました。料理店をしていたころも、メニューにはないものでもチャッチャッと作ってくれて、理想の料理店でした(しかも友達からは料金を取らない・・・のでわたしもついに払ったことなし)。

とにかく彼の手にかかればなんでもおいしい。魔法の腕です。冷蔵庫で忘れられていたキャベツもカラフルでおいしいサラダに変身。エルサレムのどこかでまたいいお店をもてるといいのですが、それもなかなか難しい現実。もうこの際、日本でファラフェルやシャワルマの店を開くのもいいなーとかヴォッカを飲み飲み、つぶやきも入っておりました。運さえあれば、彼の腕前ならそれもいいかも。

昨夜のメニューは、マハネ・イェフダ市場で仕入れたムッシュという魚とサラダ。
イスラエルの人は一般的にサラダ好きですね。
イスラエル風の焼肉屋やファラフェルの店など、たいていはサラダがてんこ盛り。
食事はまずはサラダから、というのはモロッコ系。
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・にんじんとセロリの根のサラダはマンゴソース(チャツネ)でちょっとスパイシー
・マッシュルームとたまねぎ、リークの炒めもの
・アボカドとグリーンチリのサラダ
(わたしがこれが好きなのを知っているのでわざわざ作ってくれた)
・キャベツとデルのサラダ
・きゅうりと紫たまねぎと赤パプリカのサラダ
・ムッシュのから揚げ、ピリ辛トマトサルサがけ
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ゴマパンのガーリック&オリーブオイル味、
さいごはラッファのハニー&タヒニ(練りゴマ)のデザート。
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マーク氏は、とにかく自分の愛する人を喜ばせるために生きている人。それが妻であれ、息子であれ、友人であれ変わりはない。友も家族も一生の宝物。本当に心からそう信じて生きている人。それなのに、みなでテーブルを囲んでいても、彼はまったく手をつけない。「なんで食べへんのー?料理した人が手をつけないと、毒でも盛ったかと思うやん」とからかうと「うまく説明できないけど、みんながうれしそうに食べてるのみてるだけでええねん」とにっこり。

おかげで、ほら食えそら食え、とわんこそば状態。ムッシュというこの魚もかなり大きいのですが、一匹食べ終わったら、ほらよっと自動的にもう一匹が・・・。身が少ない魚とはいえ、思いっきり食べすぎで胃が痛くなってしまった夜でした。最後にはまるで我慢大会のような素敵な夜を、マーク氏、どうもありがとう。ちなみに、もちろん、大の大人7人でも食べきれずに残ったサラダはうちの冷蔵庫へとお持ち帰り。炒め物にでもしようかな。



*本日のカバラ(ユダヤ神秘主義)ちっくな「乾杯」の理由について。

「乾杯するときにグラスをカチーンっとぶつけるのはなぜ?」
グラスに入っている酒は目に美しく、香りは鼻をくすぐる。
舌はその味に満足する。
それでは耳は?
ということで、カチーンっと音を立てて耳にも喜びを。

なかなか美しいではないですか。
by ck-photo | 2006-11-24 17:24 | 中東の食卓+α


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