「No」と言い切れないイスラエルの日本人
自己嫌悪に陥るのはよくない。

テルアヴィヴ北部のヘルツェリアの街での仕事の依頼があり、「ここしばらく時間がないからお断りします」というものの、断りきれなくてOKと言ってしまった・・・。

これでン度目の同じあやまち。もういやだー、今回こそは押し通すぞ!と臨むも、イスラエル人特有の有無を言わせない押しに負けてしまう。

「今は時間がないからこの仕事は引き受けられません。他の人を当たって」
「いや、君が行くんだ!ちょっと僕のことも考えてよね!You must go!!!!」
「はっ????なんで???」
「行かないといけないんだいけないんだいけないんだ!!!
You must go!!!!You must go!!!!You must go!!!!」


この時点で相手の押しに引いてしまう。なぜフリーランスのわたしが「行かなければいけない! You must go!!!!」と言われなくてはいけないのでしょうか。この企業の雇用者でもないのに。と、わけのわからない「You must go!!!!」の理屈に戸惑ってしまいます。


「・・・・・・だから、時間がないから行けないって言ってるでしょうがっ!!」
「いいや、君が行くんだ!You must go!!!!」
「いや、だから、行けないっつうに!!」
「日当は払うって!You must go!!!!」
「・・・あたりまえじゃ。でもお金の問題じゃないねんや。時間がないっての!」
「おい、だから、頼むから、行け!!おれ、もう今日は帰宅したいんだし!
君とばかりかかわってられない!You must go!!!!」
「・・・?!・・・・なんじゃそりゃ・・・そんなん、知らんちゅうねん」

と、まあ、こんな意味のないやり取りを無限に続くかのように繰り返していると、もうどうにも面倒くさくなってしまうのです。「NO」と言い続けても引かない(聞こえない)相手に疲れちゃうんですよね。それで嫌気が差して、「ふう・・・、考えておくから・・・」と言ったところにすかさずに「えっ!じゃあこの日ね!決まりだし!行ってよね!!」と、あああああー!決まってしまうのでした。

そんなこんながここ数回続いて、もうこっちはおなかの中でムーッとした気持ちを抱き続ける。それは健康上まことによろしくない。相手には「ふざけんな、ばかやろー!!いいかげんにしやがれ~!」とぶちまけたいのに、いつもどこかでセーブがかかってしまう気の弱いわたしなんですよ、これが。(信じられる?笑)

今日はあまりにもムッとしたので、親友のシギーに電話する。

「あら、またやられたん?自分のためかお金になる仕事ならすればいいけど、そのどちらかじゃないんだったら、相手がなんと言うと、NOって言ってサヨナラよ!まあ、わかるけどね~。ああいう人種の相手は私もしんどいわあ。そんじゃ、今度NOって言う練習相手になってあげるから」

やさしいなあ、シギー。今度この依頼主と話すときには、しっかり「NO」を貫こう。・・・って前回も肝に銘じたはずなのに・・・・。ちょっと気が弱っているのでしょうか。というよりも、この屁理屈で押しの強いイスラエルのメンタリティーには、何年いてもどうにも慣れないのです。特に疲れているときは戸惑いますね。それに、相手に合わせて自分がそうなるのもいやだし・・・。
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by ck-photo | 2006-09-29 03:24 | 混沌の文化


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