ユダヤ暦5767年の新年
まだかなり頭も体もぼーっとしておりますが、今日の夕暮れからユダヤの新年がやってきます。去年書いたものをちょっと手直しして載せておきます(ちなみに、わかりやすい書き方ではないので、申し訳ないです)。去年すでに読まれた方もいるかもしれませんが、新しく書き直すのは体調的にちょっとむりでした。


9月22日の日没後にはユダヤ暦5767年の新年(ロシュ・ハシャナ)が明けます。この新年(ロシュ・ハシャナ)は、毎年、ユダヤ暦のティシュリ月のついたちに訪れます。西暦でいうと、たいてい9月初旬から中旬ごろ。今年は遅めですね。新年に食べるもののひとつ、ざくろがいつもよりも大きくなりました。

旧約聖書のはじめには、天地創造について述べられています。神は最初の五日間でこの世にあるすべてを創り、そして六日目に人、アダム(ヘブライ語で土という意味)を土から創り、神の息を吹き込んで魂を持つ生き物としたとされています。その日が、ティシュリ月のついたちにあたります。そこでユダヤでは、それを暦の起源とし、新年としました。

この新年(ロシュ・ハシャナ)のお祝いは二日間、続きます。むかし、ユダヤの月初めを確認するには、ラビたちが空の月を確認をしました。そして火をおこし、それを見つけたユダヤの村々(または集落)が、それがその月のついたちだと次の村々に伝えてゆきました。それがそのうちに火ではなく、馬などで使いが走るようになりました。新年はティシュリの月初めですから、いつもの月初めと同じように使いによって知らされていましたが、それでは遠くの村に知らせが届いた頃には、もう新年は始まってしまっています。それはいけないということで、誰もがきちんと新年を祝えるように、新年はティシュリ月のついたちとふつか、この二日間を祝うこととなりました。


ヘブライ語でロシュ・ハシャナ(ロシュ=頭、ハシャナ=その年)と呼ばれる新年ですが、ユダヤ暦では、一年の間にロシュ・ハシャナが四度訪れます。その四つの新年には、「木々の新年」、「家畜などの動物の新年」、「王様たちの新年」、そして今日の日没からはじまる「人の新年」があります。この四つの新年では、神の元で「ディン」と呼ばれる審判が行われ、新しく訪れる年のそれぞれの運命が決められます。さらに、この「人の新年」には天国では、次の三冊の本が開かれます。


「いのちの本」
「死の本」
「そのどっちでもない本」


この三冊のどこかに、その年の行いによって自分の名が記されることとなります。そして「人の新年」の十日後には、「ヨム・キプール」という一年に一度の贖罪の日が待っています。この日、天国ではすべての人々の履歴書のようなもの、生まれてからの行いが記された本が開かれています。そしれ、一人一人が神の前で審判をもらいます。そんなわけで、新年からヨム・キプールまで、その心の準備に入ります。

この新年の食卓では、たいていのユダヤ家庭では「甘い年になりますように」と、リンゴに蜂蜜をつけて食べますが、これは実は味覚と脳の知的な部分のつながりにあります。特に甘い味覚は、知覚と心とに深いつながりを持っているので、心と知を同時に働かせるために、新年にはリンゴと蜂蜜を食べ、人としてこの世での目標は何か、いかに人として正しく成熟するかを、十日後のヨム・キプールに向けて考えます。


また、新年にはショファーという羊の角笛が一日中、街中のあちこちから聴こえてきます。ショファーの音色は、新年とヨム・キプールのためのスピリチャルなモーニングコール。これまでの自分の行いを改め、そして方向転換せよと警告を発しています。




ショファーの音はこちらで視聴できます。

イスラエル在住の方々、ユダヤの家庭がおありの方々、そのほかの方々、
「甘い年になりますように! שנה טובה (シャナ トヴァ!)」


関連リンク: 
ロシュ・ハシャナのリンク集(英語です)


追伸:しばらくコメントは返せそうもありませんが、それでもよろしければ、なんでもどうぞ。

by ck-photo | 2006-09-22 08:30 | ユダヤの暦


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