キパとアイデンティティ
エルサレムの目抜き通り、ヤッフォ通りにあるキパ屋さん。
(「キPa」です。なぜかしら「キBa」に見えますね。)
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実際にこんなに派手なキャラクターのキパを乗せている人を見たことはありませんが・・・。
まあ、小学生あたり向け、かもしれませんね。

店の中はもちろん、キパだけを販売。
これで商売が成り立つというのはいかにもエルサレムだなあ。
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手作り風のキパ。こんなキパは街中でもよく見かけます。
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さて、「キパってなんやねん?」について少しだけ。

もともといつごろからキパを乗せるようになったのかはわかりませんが、古の中東のメンタリティには、高い地位の男性はアタマを覆うというものがありましたし、離散したユダヤの人たちは住んでいた町の人たちと同じような帽子をかぶったりもしていました。

エルサレムにユダヤの神殿があった時代に、コーヘンと呼ばれる僧職者たちは、神に祈りをささげるときなど神殿の中ではアタマを覆っていました。そして、その僧職者以外の人々が神殿で祈るときもアタマを隠していました。

神殿崩壊後いろいろと時代を経て、その習慣が残った、と、まあ、そんなところではないかと。その後にラビたちの説明では、常に頭上に神がいることを忘れず、それに適った行いをするためにアタマを覆うというものです。

ちなみに、キパはヘブライ語のドーム、または帽子という意味。また、キパの別名でヤマカ、またはヤムルカという呼び方はイディッシュ語です。

キパにも、色々な種類がありますが、写真のようなニットのキパや、正統派(オーソドックス)の黒ひげもに多いベルベットの黒キパ、そして革の黒キパ、などなど。これは、単に好みの問題ではなく、実は政治的、または宗教的な意味合いが込められています。正統派では、黒いキパ、その中でもベルベットはかなり宗教的な人たちで政治的には右派であることが多い。また、正統派でもそこそこ伝統的、または政治的には左派の人たちでは、ブルーやベージュのニットのキパが多く、そして保守派になるとニットのキパになります。。

とまあ、道行く人々のアタマを見ても、その人がどういう政治的思想で宗教的な位置であるのかが、だいだい想像できてしまうエルサレム。
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by ck-photo | 2006-08-28 21:27 | ユダヤ雑学


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