M.D.A

そうそう、昨日、仕事の帰りのバスの中で気がついたこと。

旅人には珍しかったり目新しいことが、そこに住んでいる者にはふつうの風景になってしまう。京都に住んでいた時は、なにが世界遺産でなにが国宝で、なんてことも、日常の通りすがりの風景となっていたし、エルサレムでもしかり。自分の裏庭のような旧市街が世界遺産だって、え?そうなんや?

バスで高速を走っていると、救急車がけたたましく走り抜けてゆく。
白い救急車のボディーには、赤いマゲン・ダヴィッドの星。

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そやそや、この国では、救急車と救急病院などには、M.D.A (マゲン・ダヴィッド・アドム=赤いダヴィデの星)。これもすっかり日常にとけ込んだサイン、当然、他教のシンボルである赤十字は見かけない。ムスリムの国では、新月。
仏教と神道の土着の日本でも、当たり前のように赤い十字架ですが、実はこれは宗教を示すものだったと気がついたのは、この国に来てからだった。


ちなみに、欧米などでよく見かける杖に絡みついた蛇の医療のシンボル。一般的にはその起源はギリシャ神話にあるとされているようですが、旧約聖書にも治癒のシンボルとして蛇が登場します。

エジプトから脱出したゆだやの人々が辛さにてかねて、砂漠で神とモーセを非難した時のこと。神はそんな人々に蛇を送り、その蛇にかまれた人はいのちを落としてしまった。そして人々はモーセにいった。

「神とあなたを非難し、こんなことになってしまいました。蛇が去るように神に祈ります」

モーセは祈り、神はモーセにいった。

「鉄の蛇をつくり、さおの先に掲げなさい。蛇にかまれたものは、それを目にすれば治癒されるであろう」


追記:翌日に高速で救急車が通ったので、じーっと観察してみると、やっぱり蛇と杖の絵が車体に描かれていました。しかも、ダヴィデの星の真ん中に。ということは、この国では、これはギリシャ神話からではなくて、上記した旧約聖書の個所からなんですね~。なるほど。
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by ck-photo | 2006-07-04 16:10 | ユダヤ雑学


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