愛ってすばらしい

NYからI君がやって来た。私はI 君を「アメリカのお金持ちユダヤの叔父さま」と冗談で呼ぶ。実際には、彼は裕福でもなんでもない。しかし彼の心はきっと誰よりも裕福だから。彼はかつて、巨額の資産を手にした。しかし、それを狙ってあちこちから「わるいけど、いくらか優遇してくれないか?」「こんな企画があるんだけど、ちょっといくら貸してくれないか?」そんな人たちに惜しみもせずにAさんに400万、Bさんに100万、そして蒸発した友人の残した家族(妻と子供たち)の生活を数年にわたり一月100万ほどを援助し続けた。

しかし数年前に事業が傾いて、会社は倒産。I君には、過去にあちこちにいくらかずつ貸していたお金を集めれば問題なく返せる金額の借金が残った。しかし、I君がお金を貸した人たちは、I君の窮地を知りながらも、改装中の自宅の玄関先や職場から、口をそろえて「今、手元にお金がないから」と冷たく断った。それでも、一文無しになったI君は「困っていたから手を貸しただけ」と、そんな人たちを憎みも恨みもせず、それほど多くない収入の仕事をしながら今でも困っている人たちをサポートし続けている。

両親の二世帯住宅に同居のI君、下の階に住む義理の妹(I君の兄の妻)Kちゃんはイスラエルからお嫁にやってきて、私がNYにいた頃、I君の紹介で彼女ともとても仲良くしてもらっていた。そして私がNYを去ってエルサレムに帰るとき、Kちゃんはエルサレムの彼女の両親と、同年代のいとこシギーに会いに行ってねと私に言った。「もちろん!」と、エルサレムに帰ってきてからは、Kちゃんのご両親といとこのシギー(ときどきブログでも出没してくれる彼女)とは家族のようなつきあいがはじまった。

そのKちゃんのお兄さんの息子さんの結婚式が昨夜あり、それに合わせてKちゃんは結婚式に出席するために、9ヶ月になる6番目の赤ちゃんを連れてエルサレムに里帰り中。結婚式にはもちろん、いとこのシギーとその一家もI君も出席、となれば「あんたもいらっしゃい!」と連鎖反応で私も当然出席。

結婚式の会場では、Kちゃんの家族やKちゃんのいとこのシギーの家族などなど親戚一同とI君、と私。温かい時をすごした。Kちゃんのママ、式場で私を見るなり「CKちゃん、I Love you!!!」と、ガバ~ッと大きく抱きしめてくれ、以前、Kちゃんのママの家で一度だけ会ったことのあるKちゃんのママの妹さんも「CKちゃん!久しぶりやなあ~。なんでうちのとこに遊びに来てくれへんねん?!姉ちゃんのとこ、もっと顔出しなはれ!」とキラキラの瞳で話しかけてくれる。

憎しみは人をばらばらにするけれど、愛は人をつなぐ。
愛があふれる人々、愛ってすばらしい。
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結婚式での花嫁さんの喜びと愛でいっぱいの笑顔。



*コメントを返す時間が取れそうもないので、今回はコメントは閉じておきます。
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by ck-photo | 2006-03-02 19:16 | 混沌の文化


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